「極美展」に行ってきました

先日、上野の東京都美術館で行われていた、極美(きょくび)展に行ってきました。

この展覧会は、今年で22回目を迎える伝統のあるものです。

今年から初めて青年部が創設され、人物デッサンのコーナーが設けられることになりました。

僕は協会の会員であるYさんに声をかけられて、この展覧会に作品を出すことを決めました。

(Yさんは大ベテランですが、同時に現役のセツ生徒でもあります)

作品は「四谷デッサン会」で募集していました。

事前にデッサン会で合評が行われ、僕は数点持っていった中で、最も評価が高かった若い男性の作品を展示することにしました。

「モノクロで描く」という縛りがあるため、セツの授業で描いた鉛筆の作品です。

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ちょうど個展と時期が重なってしまったので、なかなか足を運べなかったのですが、最終日にあたる日曜日に、なんとか行くことができました。

上野駅で降り、公園内にある東京都美術館に向かいます。

当日は久々に天気が良く、10月なのに外を歩いていると暑いほどでした。

上野公園
上野公園

休日だったので公園内は人出が多かったです。

雑貨や飲食品を売っている屋台が軒を連ねている中を歩き、美術館に到着しました。

美術館の入り口
美術館の入り口

エレベーターで二階まで上がります。

会場は思ったよりも広く、さまざまな作品が展示されていました。
特に大きな作品はそれだけで迫力を感じます。

会場の様子(写真撮影OKとのことです)
会場の様子(写真撮影OKとのことです)

横綱の日馬富士の作品も二点展示されていました。

初めて知ったときには「ええ、あの人絵を描くの?」と意外に思いましたが、思いのほか上手でびっくり!

主に富士山をモチーフにして描くことが多いそうです。

また、知り合いのセツ生徒たちの作品も何点か展示されていました。

そして、これが人物デッサンのコーナーです。
こうやってずらりと並べられると、迫力がありますね~。

人物デッサン
人物デッサン

僕の作品はこちら。

僕の作品
僕の作品

この場所の近くには、消しゴムでスタンプを作るというワークショップのコーナーがありました。

スタンプを押すだけなら無料なので、僕も紙に押しました。

スタンプ
スタンプ

そのとき、僕が作品を展示していることをワークショップの担当の女性に伝えると、興味を持ってくれていろいろ質問してきました。

「ああいう人物デッサンを描くときに、何かコツってあるんですか?」

「描き始める前に、必ずモデルさんの周りを一周します。
 最も美しく見える場所を探すんですよ。
 いきなりその場でぱっと描き始めないんです」

「ほお~なるほど」

また、僕は個展を開催するという話もしましたが、このときダイレクトメールを持っていなかったのが残念!

最後に、事務所でカタログを買って帰りました。

Keisuke

自然公園で絵の展示をしてきました

5月の中旬に、地元の自然公園で行われた、「まい作品展」と呼ばれる展示会に参加してきました。

この展示会は、この自然公園内で描いた絵や、撮った写真などを展示するという趣旨で、毎年5月と11月に行われます。

去年は展示を見るだけでしたが(そのときの記事はこちらです)、今回は作品がたまったこともあって、初めて参加することにしたのです。

さて、僕はこの公園内で描いたスケッチを、3点展示することにしました。

いつもセツで描く大きさの、四六判半切の紙に描いたものです。

以前に2点描いていましたが(そのときの記事はこちら)、それに追加でもう1点、別の日に描いた葉桜の絵を持って行くことにしました。

葉桜の絵
葉桜の絵

事前に受けた説明によると、展示場所は古民家の近くの屋外で、一枚の大きなベニヤ板に貼り付けて展示するとのこと。

それを聞いた僕は、どのように展示をしようか…としばらく悩んでいました。

紙をそのまま画鋲で留めるのは、土ぼこりで汚れてしまうかもしれないし、額に入れるのも、ベニヤ板が薄いので支えきれないかもしれません。

というわけで、僕は作品をA1のボードに貼り付けて、その上から透明なアセテートフィルムをかぶせることにしました。

(フィルムは思ったよりも高かったです…)

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当日は、あれこれ準備しているうちに出発が遅れてしまいました。

大きな荷物を持って、公園まで歩きます。
会場に到着したのは開場の20分前のことでした。

会場の古民家
会場の古民家

そこにはすでにいくつものベニヤ板が立てかけられ、他の人の作品が展示されていました。

最後に到着したのが僕のようです。
後で聞いた話では、開場の1時間半前から設営の準備をしていた人たちもいたとか。

うう、ごめんなさい…。

僕は急いで、割り当てられたベニヤ板に作品を展示することにしました。
板は縦が1.8メートル、横が0.9メートルという大きさです。

ボードの隅を画鋲で止めて固定します。
A1の作品が縦に3つ並ぶか心配でしたが、なんとかぎりぎり収まりました。

展示した絵
展示した絵

他にもスケッチブックに描いた古民家の絵や、数点のはがきサイズの絵も持ってきていました。

しかし、スペースの都合上、結局見せる機会はありませんでした…。
また、そちらは秋にでも展示することにします。

さて、そうこうしているうちに、あっという間に開場の時間になりました。
お客さんもちらほらと現れました。

展示の様子
展示の様子

展示の中で特に印象に残ったのは、Nさんという高齢の女性が出展していた植物の細密画です。

作品は非常に緻密で、どれも見応えがあります。

彼女によると、植物の葉に細かい毛が生えている場合は、面倒くさがらず一本一本を地道に描いていくのだとか。

「いい枝振りの植物を選んで持ち帰って、それを見ながら描いていくんです。
 時期の異なる花と実を同じ画面に描くこともあります。
 そんなことって、絵じゃなければ再現できないでしょう?」
 
また、彼女は普段この公園でボランティア活動をしているそうです。

「日本の里山は、今ピンチなんです。
 セイタカアワダチソウなどの外来種がはびこっているから。
 ときどき、外来種はみんなで引っこ抜いて駆除しているんですよ」

それから、昆虫の写真を展示している人もいました。
昆虫もアップで撮ると可愛い顔をしているな、と思いました。

また、僕の展示場所の向かい側には、野鳥の写真を展示しているグループがいました。

よくこんな決定的な瞬間を、ピントが合った状態で撮れるものです。

野鳥の写真の展示
野鳥の写真の展示

ちなみに、出展しているのは高齢者が中心で、若い(?)のは僕だけでした。

展示場所は午前中は日陰でしたが、午後になって日が当たり、絵の黄ばみや褪色などが心配になりました。

まあ、それほど気にしなくてもよかったみたいです。

途中から僕は特にすることがなくなったため、手持ちのはがきサイズのスケッチブックに、古民家の庭の植物を描いていました。

庭の植物のスケッチ
庭の植物のスケッチ

そうしているうちに、お隣のOさんが来てくれました。
山手の「アトリエ展」にも来てくれた人です。

(実は、以前に招待状を出していました)

彼女はずいぶん熱心に見てくれて、丁寧な感想を言ってくれました。
ありがとうございます!

あっという間に展示の時間が過ぎ、片付けの時間になりました。
他の参加者たちは手慣れたもので、どんどんパネルを片付けていきます。

僕は設営に協力できなかった分、片付けには協力したかったのですが、ほとんど何もすることがありませんでした。

最後に、写真を撮りながら帰りました。

ウツギ
ウツギ
アカツメクサ
アカツメクサ
ハルジオン
ハルジオン

とても楽しかったです~。

Keisuke

自然公園で展示をしてきます

本日、地元の自然公園で展示をしてきます。

先日描いた四六判半切のスケッチを、2~3点持って行くつもりです。
時間は10:00~15:30です。

とはいえ、これでは告知になっていませんね…。
あまり詳しい場所は書けないのです。ごめんなさい。

Keisuke

グループ展「接 点 ーセッテンー」に行ってきました

先日、セツ・モードセミナーの6名の学生による、「接 点 ーセッテンー」というグループ展に行ってきました。

展示場所は高円寺です。

こうしん通り商店街の中の吉野純粋蜂蜜店ホームページ)という店で、一階が蜂蜜店、二階から四階がギャラリーになっています。

店舗とギャラリーの外観
店舗とギャラリーの外観

展示内容はこちらからどうぞ。

ギャラリーの中はこんな感じ!

展示点数が多く、大きなものから小さなものまで、様々な絵が見られるのでお勧めです。

展示作品(1)
展示作品(1)
展示作品(2)
展示作品(2)
展示作品(3)
展示作品(3)

3月13日(日)まで開催しているので、お早めにどうぞ~。
(月曜は休みです)

Keisuke

長新太さんの展覧会に行ってきました

先日、長新太(ちょうしんた)さんの「没後10年 長新太の脳内地図」展を見るため、横須賀美術館に行ってきました。

長さんは日本を代表する絵本作家で、今までに数多くの絵本を残しています。

既に亡くなられた人ですが、今回は没後10年に合わせて大規模な展覧会が開かれました。

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長さんは描いた絵本の数が多いため、「これが代表作!」と挙げるのは難しいです。

しかし、その特徴はとにかくぶっ飛んでいることです。

どこがどうぶっ飛んでいるのかというと、「シュール」「ナンセンス」という言葉に尽きます。

例えば「ゴムあたまポンたろう」(リンク先は「絵本ナビ」です)という絵本では、主人公の頭がゴムで出来ているので、どんなに強くぶつかっても痛くありません。

彼は世界中を頭でバウンドしながら旅をしていきます。

途中で、頭がバットになっている大男のフルスイングを受けたり、バレーボールをしている木々たちにふっ飛ばされたりするなど、なかなかひどい目に遭っているのですが、それでも楽しそうです。

それから「つきよのかいじゅう」という絵本もあります。

十年間、湖から出現するという怪獣の撮影を狙っている男がいた。
ある月夜の晩、ついにその姿が現れた。しかし、その正体とは…。

…って、これって一発ネタじゃないか(笑)
この展開を予想できた人は、どれだけいるのだろう…。

また、「ブタヤマさんたらブタヤマさん」という絵本もあります。

これは、豚のブタヤマさんが蝶を追いかけるのに夢中で、後ろから何が来ても全く気付かない…という内容です。

ありえないほど巨大な鳥や魚が背後に迫っているのに、ブタヤマさんは全く気付きません。

思わず、「志村ー!後ろ後ろ!」と言ってしまいたくなります。

(多分このネタなら、わかってくれる人が多いですよね?)

ちなみに、心理学者の河合隼雄さんが、この絵本のことを著書の中で取り上げていました。

ブタヤマさんの行動と心理学者のことを絡めて書いていたので、「そこまで読み解くのは、少し深読みのしすぎかも」と思ったのですが…。

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さて、僕が長さんの絵本を知ったのは…いつ頃になるのでしょうか。

僕が物心付いた頃から精力的に活動されていた人なので、多分目にしていたと思うのですが、あまりよく覚えていないのです。

もしかしたら、当時はそれほど好きではなかったと言えるのかもしれません。

僕が彼の世界に虜になったのは、大人になってからです。

きっかけは、十年以上前に北海道を自転車で旅行していたときのことです。

剣淵(けんぶち)という町を訪れたとき、「絵本の館」という図書館があったので入ってみると、そこに長さんの特集コーナーがありました。

何気なく絵本を手に取って読んでみると、「うわ、こんなに面白いんだ!」とびっくりしました。

子供の頃にはあまり面白さがわからず、大人になってから面白さがわかるというのも変な話なのですが…。

また、以前に横浜そごうの美術館で開催されていた、回顧展にも行ったことがあります。

そのときに「四コマ漫画を作ろう!」というコーナーがあり、僕も試しにシュールな内容で応募してみたら、入賞したことがあります。

その賞品として、長さんの四コマ漫画集を貰いました。

この内容もとても面白いのですが…きりがないのでやめておきます。

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さて、僕はこの展示を楽しみにしていたのですが、なかなか時間が取れなかったので、結局行ったのは最終日になってしまいました。

会場は横須賀の観音崎(かんのんざき)にある横須賀美術館です。

横須賀美術館の場所
横須賀美術館の場所

当日は文化の日だったため、無料で館内に入ることができたのです。
(前日までそのことを知らなかったのですが…)

ただ、「休日」+「最終日」+「無料」の条件が重なっていたので、「中はとても混雑していないかなぁ…ちゃんと見られるかなぁ」と不安でした。

これだったら、お金を払ってでも別の日にしたほうが良かったかも…。

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さて、観音崎に行くため、まずはJRの横須賀駅に向かいます。

横須賀駅前
横須賀駅前

駅を降りると、巨大な灰色の艦船が何隻も港に停泊していました。
詳しい人なら種類もわかると思うのですが、僕には全くわかりません。

巨大な艦船
巨大な艦船

そこからバスで美術館を目指しました。

京急の馬堀海岸駅前のバス停でたくさんの人が乗ってきたので、車内はすし詰め状態です。

僕はますます館内が混雑していないか不安になりました。

でも、当日は観音崎でイベントがあるので、それに参加する人たちも多かったようです。
(アイドルグループが出演するとか!)

「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」で下車し、バス停から五分ほど歩くと美術館に到着しました。

美術館の前は広い一面の芝生で、目の前は海という最高のロケーションです。

でも、観音崎ってかなり行きにくい場所にあるのですよね…。
どうしてこんな辺鄙(へんぴ)な場所に、立派な美術館を建ててしまったのやら。

美術館
美術館
目の前は海
目の前は海

芝生では親子連れの人たちが、シートを広げて食事をしていたり、遊んでいたりしています。

時計を見ると午前11時半ごろになってしまったため、僕も近くの椅子に腰掛けて昼食をとってから館内に入りました。

入り口には、長さんの絵本の一場面を拡大した、猫がたくさん描かれている巨大なパネルが置かていました。

その一部は切り抜かれて、顔を出せるようになっています。
子供たちがそこで入れ替わり立ち替わり顔を出し、その親が記念撮影を行っていました。

拡大パネル
拡大パネル

受付で無料のチケットを渡され、展示場の中に入ります。

そこでは、長さんが今までに描いた絵本の原画が、テーマごとに分けられて展示されていました。

中は親子連れの人たちで混雑していましたが、全く見られないということはありませんでした。

ただ、子供は騒がしいので「もう少し静かに見られたらなぁ…」という思いもありましたが…。

こら、そこの子、展示物に触っちゃダメだってば。
指をさしたくなるのはわかるけど…。

また、パネルに書かれた文字を音読している母親もいました。

長さんの絵本は、文章のリズムがいいことも特徴として挙げられるので、声に出して読んでも楽しいのですよね。

それから、彼の作品は色彩が鮮やかなのが特徴的です。

中には、ピンク色の空やオレンジ色の地面など、目が痛くなるほどの原色を使っている作品もあります。

本当に長さんは自由に描いていることが伝わってきました。

彼の絵を見ていると、僕も「もっとぶっ飛んだ絵を描いてもいいのかもしれない」と思うようになります。

さらに作品を見ていくと、長さんが絵本デビューした頃に描かれた、「がんばれ さるの さらんくん」という絵本の原画が展示されていました。

動物園で動物たちが楽器を演奏して、オーケストラを開く計画を立てました。
でも、さらん君が担当するトランペットは難しく、なかなか上手く吹けません。
彼は一度練習を投げ出してしまうのですが、女の子と仲良くなって、一緒に練習をするうちに上達していきます。
そんなとき、動物園で火事があって…。

という内容です。

ですが、この作品では、まだ長さんの特徴が出ているとは言えません。

色は抑え気味で、線も硬い感じがします。
直線を多く使って、しゃっちょこばっている…とでも言うのでしょうか。

また、その近くには「おしゃべりなたまごやき」という絵本の原画が展示されていました。
(文章は寺村輝夫さんです)

この絵本は、昔のバージョンとそれをリメイクした新しいバージョンの二種類があります。

今回は両方の絵が展示されており、それぞれ比較できるようになっています。

やはり、昔の絵よりも新しい絵のほうが、色彩も鮮やかでずっと魅力的です。

長さんは作品を作るにしたがって、自分の枠を壊して、どんどん精神的に自由になっている印象を受けるのですよね。

また、途中には彼の描いた絵本が置かれているコーナーがあり、実際に絵本を手に取って読むことができました。

そのコーナーはじゅうたんが敷いてあり、母親が子供に読み聞かせをしていたり、子供が親に「これを読んで!」と言ったりしています。

僕も靴を脱いでじゅうたんに上がり、なるべく邪魔にならないように部屋の隅っこに座ると、親子連れの人たちに混ざって読みました。

展示物の絵は全ての絵が展示されていたわけではなく、一部の絵しか展示されていなかったので、その結末が気になる作品がたくさんあったからです。

半分ほど読むと、「もういいかな」と思って立ち去ったのですが、そのあとにまた気になる作品が展示されていると、またそのコーナーに戻って読みました。

そんなことをしているうちに、最終的には置かれているほとんどの本は読んでしまいました。

展示の最後のほうには、漫画やエッセイなども置かれていました。

もともと長さんは、漫画家としてデビューしました。
そのため絵本を読んでいると、たまに「シュールな漫画みたいだ」と思うこともあります。

彼の作品はアイデアの時点ではもっと過激なようですが、練っていくうちに、ある程度わかりやすい形に落ち着くのだそうです。

それから、彼は「ありとあらゆるものに生命が宿っている」という、アニミズムという考え方が好きなのだとか。

僕も不思議なキャラクターを考えるのが好きなので、一緒だなぁと思いました。

長さんの展示は、合計で二時間ほど見ていたでしょうか。

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全て見終わったあとは、常設展のほうにも足を運んでみました。

こちらは、いわゆる普通の美術館に展示されている絵、という感じです。

あまり印象に残る絵はなかったので、さらっと見てすぐに出ました。

ちなみに、抽象画的な絵は「わかる」とか「わからない」とかよく言われますが、個人的には、絵は好き嫌いで判断してしまってもいいと思います。

あまり好きでなければ、「はい次!はい次!」と飛ばしてしまっても構いません。

(そのかわり、ピンと来たものがあれば、立ち止まってじっくり見ていますが)

次に、別館にある谷内六郎さんの展示場にも足を運びました。

彼は、田舎の子供を数多く描いています。

「どこかで見たような気がするなぁ…」と思っていたら、以前に週刊新潮の絵を長い間担当されていた人なのですね。

結局、全ての美術館を合わせると三時間ほど見ていました。

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それから、まだ時間があったので、美術館を出て観音崎の岬の方向に向かいます。

しばらく歩くと、海が見下ろせる高台になっている場所を見つけました。
海の向こうには、小高い山になっている岬が見えます。

その頂上には白いタワーのようなものが見えました。

このときは、この建物のことを観音崎灯台だと思い込んでいたのですが、あとで調べてみると、これは「東京湾海上交通センター」と呼ばれる建物のタワーだそうです。

海と観音崎公園
海と観音崎公園

小さなスケッチブックと透明水彩・筆を持ってきていました。
せっかくだからそこに腰を下ろし、スケッチすることにします。

当日は観音崎公園でイベントが行われていたので、縞模様のテントが見えました。

「屋台が出ているのかな?」と思いましたが、詳しいことまではわかりません。

近くには、横須賀湾を周遊するフェリー乗り場がありました。
当日は休日だったので、たくさんの人が乗り込むのが見えます。

出発するときは、びっくりするほど大きな警笛を鳴らしていました。

あまり時間がなかったので、なるべくせっせと描きました。
この時期になると、日が落ちるのが早くなりますし。

結局、午後2時半過ぎから午後4時過ぎまで、一時間半ほどで描き終えました。

描いたスケッチ
描いたスケッチ

それから、帰りのバスは混雑すると聞いていたので、京急の馬堀海岸駅まで歩いて向かいます。

夕焼けの空と海
夕焼けの空と海

途中で寄り道をしながら、一時間ほどで馬堀海岸駅に到着し、電車で帰りました。

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そうそう、お土産に「ごろごろ にゃーん」という絵本を買いました。
これは、僕が(現時点で)長さんの中では一番気に入っている本です。

「ごろごろにゃーん」
「ごろごろにゃーん」

トビウオのような形の魚型の飛行機が、猫を乗せて飛んでいくという内容で、特にこれといったストーリーはありません。

文章も「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、ひこうきはとんでいきます」の繰り返しです。

母親に見せたところ「なにが面白いのかわからない」と言っていましたが、僕はそのわからなさも含めて好きな作品です。

Keisuke