四谷デッサン会「デッサンアワード2015」

最近はすっかり更新をしていなくて、申し訳ありません。

先日、四谷デッサン会にまた参加してきました。

当日はデッサン会と一緒に、デッサンアワード2015という企画も行われました。

これは、今までに描いたデッサンの中から最も良い作品を選ぶという趣旨の賞です。

出展する人は当日のデッサン会の参加が無料になるので、ちょうどいい機会だと思って行ってみることにしました。

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さて、当日はセツの4人の生徒たちと一緒に、会場の四谷ひろばまで歩いて移動しました。

セツの冬休み前の最後の授業が終わった後のことです。

僕たちはデッサン会が始まる10分前に到着しましたが、そこにはすでに大勢の参加者たちが準備をしていました。

デッサンアワードが行われるだけあって、前回よりも参加者の数が多かったです。

僕は以前のデッサン会で描いた作品を持ってきていたので、会が始まる前にまず受付にそれを提出しました。

デッサン会は、午後6時からスタートしました。

今回のモデルさんは、以前にセツでも何度か担当してくれている女性の方でした。

いつも奇抜な(と言っては失礼かもしれませんが)衣装を用意してくれる人です。

一体、いつもどうやってあの衣装を用意するのでしょうか?

彼女は多くの服を用意していて、2ポーズごとに衣装を変えてくれます。

例えば、ネコミミの帽子に尻尾の生えたミニスカや、真っ赤なサンタ風の服や、夜の仕事をしている雰囲気の服などです。

衣装というよりも、コスプレをしていると言ったほうがいいかもしれません。

ちなみに、彼女は第一回目のセツのデッサンのときにも来てくれました。
そのときも、彼女はこんな風に変わった衣装を着ていました。

途中からますます人が増えて、部屋の中は一杯になってしまいました。

そのため僕は、モデルさんの近くに座ったり、人と人との間から顔を出すようにデッサンをしていました。

6ポーズが終わった30分休憩の間に、デッサンアワードの投票が行われるとのこと。

別の部屋に行くと、そこには参加者が描いた人物のデッサンがずらりと並べられていました。

全部で50枚くらいでしょうか。

出せるのは一人一点までです。
今までに描いた自信作を持ってきている人もいれば、今日描いたデッサンを提出している人もいます。

壁一面に貼られた絵を見るのは、なかなか壮観なものがありました。

絵を眺める
絵を眺める

最近、僕は鉛筆と水彩を併用して描いています。

しかし、出品する作品はモノクロという縛りがあったため、色を付けた作品は出せませんでした。

「色を付ける前に、もっとちゃんとデッサンができるようになったら?」と自分でも思います。

しかし、僕は「色を付ける!」と思うと、自然とテンションが上がってやる気が出るのです。
(逆に、モノクロだと何か物足りないような気がします)

僕はじっくり選んでから、投票を済ませました。

30分休憩後に、最後の2ポーズのデッサンが行われました。

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デッサン会が終わった後に、参加者は別室に移動してパーティーが行われました。

そこには、壁一面に貼られたデッサンと一緒に、テーブルにワインやソフトドリンク、イチゴやブドウなどのフルーツ、ポップコーンなどのお菓子などが並べられていました。

ひとしきりの歓談のあとで、今回の賞の発表が行われました。
入賞したのは3名で、その中の1名が大賞に選ばれます。

大賞に選ばれたのは、僕も「これはいいな!」と思って投票した、ベテランのYさんの作品でした。

その作品には、花柄の付いたワンピースを着て、麦わら帽子をかぶった女性が描かれていました。

「夏の少女」というキャプションがぴったりです。
背景を描いて色を付けたら、そのまま絵画になりそうです。

ちなみに、僕の作品は賞にかすりもしませんでした…残念。

授賞式が終わったあと、引き続きパーティーが行われました。

主催者の一人が、児童書の編集をしているとのことだったので、僕は作品をファイリングしたものを見せることにしました。

(一応、何かあったときのために、できるだけ持ち歩くようにしているのです)

彼は僕の作品を見て、こんなことを言っていました。

「もっと作品に統一感があったほうがいいね。
 今はまだ作風がバラバラなので、印象が弱くなってしまう」

僕はそれを聞いて、「確かにそうだよなぁ」と思いました。

ただ、今はなかなか「作風をこれに絞る!」というのができません。
それは「それ以外を切る」という作業が僕にとって難しいからですね…。

また、彼が言うことには、セツで描くような大きなタブローと、雑誌のイラストレーションは異なるそうです。

そのため、セツでの描き方が抜けずに、イラストを描く上で苦労してしまう人も多いのだとか。

「ただ、セツでの価値観を知ることはいいことだよ。
 写実的な絵の描き方と、セツで学ぶ自由奔放な描き方。
 その両方を習得できれば、それが強みになるから」

彼はそう言ってくれました。
ありがとうございます。

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夜9時前にパーティーが終わってから、多くの人は飲み会に行くそうでしたが、僕は自宅が遠いためそのまま帰ることにしました。

ロビー降りていくと、そこに今日のモデルさんがいたので、僕は挨拶をしました。

「いい絵が描けましたか?」

「まあまあでした」と、僕。

「また年明けにもセツに来るから、そのときはよろしくね」

最後に、今日描いた絵をブログに載せていいのか聞いたところ、OKをもらえたので載せておきます。

(彼女は「上級生になったから解禁だから」と言っていました)

猫耳の帽子をかぶったモデルさん
猫耳の帽子をかぶったモデルさん
ミニスカートのモデルさん
ミニスカートのモデルさん
座るモデルさん
座るモデルさん
ロングスカートのモデルさん
ロングスカートのモデルさん

でも、最近はそれほど神経質になって、いちいちモデルさんに許可を取らなくてもいいのかなぁ、と思っています。

写真と違って自分のフィルターを通しているから、見たままというわけでもないですし。

う~ん、どうなのでしょうね。

Keisuke

四谷デッサン会に参加してきました

先日、新宿で行われている四谷デッサン会に参加してきました。

セツが秋休みの間に少しでも描いていないと、授業が再開したときに描けなくなっているかもしれない、という危機感があったからです。

この四谷デッサン会の話は以前からセツでも聞いていたのですが、授業があるときはなかなか参加する機会がありませんでした。

ですが、この日は東京に用事があったため、ついでに参加することにしてみました。

どんな雰囲気なのか一度味わってみたかったことですし。

四谷デッサン会は、毎週土曜日の夜6時から9時まで、四谷ひろばと呼ばれる公共施設の一室で行われており、毎回数多くの参加者たちで賑わっています。

描きかたは、基本的にセツのコスチュームデッサンの授業と同じです。

モデルさんが部屋の中央に立ち、描く人がその周りを取り囲んで一周しながら構図を検討し、場所が決まったら描き始めます。

1ポーズ10分で、合計で12ポーズ描くことになります。
2ポーズ描いたら5分休憩、6ポーズ描いたら30分休憩を挟みます。

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当日は、参加する前に原宿と(これはまた後日書きます)新宿の世界堂に寄ったので、到着が夜6時ぎりぎりになってしまいました。

会場である四谷ひろばは、もともと廃校になった校舎を改装しているため、外観は学校そのものです。

会場の外観
会場の外観

部屋の中も、教室の一室のような雰囲気が残されています。
前方には黒板があり、床は板張りです。

部屋の中では、すでにたくさんの参加者たちが集まり、準備を整えて始まるのを待っていました。

その中には、夏休みの自主トレデッサンで出会ったTさんや、セツでお会いしている年長者のYさんの姿もありました。

また、普段はセツでモデルさんをしている男性もいました。
今日はモデルさんとしてではなく、デッサンを描きに来たようです。

彼らに挨拶してから、僕も準備を始めました。

すぐに開始の合図があり、参加者がモデルさんの周りを回って描き始めたので、急いで準備を整えて描き始めます。

モデルさんは女性の人で、ときどきセツにも来てくれる人です。

彼女はポーズがとても綺麗で、手足の先まで気を使っている印象を受けます。
なおかつ、ポーズ中は全く動くことがありません。

(あとで参加者のYさんは「彼女は一番のベテランだ」と言っていました)

ちなみに、僕は女性が横を向いたときの、お尻から足先にかけてのラインが好きです。

この部分を描くのは難しいですが、上手く描けたときは気持ちいいです。

(…と書くと、変な意味で捉えられてしまうかもしれませんが、やましい気持ちはありません…たぶん。)

最近は、「スッと入って、スッと抜けるような線を描く」ということを意識していますが、まだまだ難しいですね~。

部屋の前方にある黒板には、参加者が描いた絵が自主的に貼り出されます。
どんな絵を描いていたのか、一目瞭然でわかるようになっています。

一人ひとり、それぞれのタッチがあって個性豊かです。
鉛筆だけではなく、筆ペンや薄墨を使って描いている人もいました。

また、鉛筆で描かれたあとに、透明水彩で色が塗られている絵もあります。

僕も「上手く描けた!」と思ったものは、黒板に貼り出すことにしました。

そんなことをしているうちに、前半の6ポーズを描き終えて、30分の休憩時間になりました。

参加費の800円を払ったあと、下のロビーに行ってコンビニで買っていた夕食をとりました。

一人で食べていたので、少し寂しかったです。

食べ終えて部屋に戻ると、もうそこには参加者たちが集まっていて、彼らが参加する展覧会などの告知を行っていました。

それから、後半の6ポーズを描きます。

始まった当初は、参加者はセツの授業と同じくらいの人数だったのですが、徐々に人が増えて、最終的には部屋の中が一杯になってしまいました。

このデッサン会ではセツと同様に、必ずモデルさんの周りを一周回ってから描き始めることと言われています。

しかし、人数が多くなると、僕が一周しているうちに、良さそうな場所は他の人に取られてしまっていることが多いのですよね。

僕が優柔不断で、なかなか場所が決められないというのもありますが…。
う~ん、どうしたものか。

モデルさんが最後に着ていた服は、たくさんフリルが付いていたので、描くのがとても難しかったです。

終わった後に、モデルさんに「ブログに載せてもいいですか?」と聞いたところ、許可してくれたので、ここに載せておきます。

ワンピースを着て振り向くモデルさん
ワンピースを着て振り向くモデルさん
椅子に座るモデルさん
椅子に座るモデルさん
セーターを着るモデルさん
セーターを着るモデルさん
フリルの付いた衣装を着るモデルさん
フリルの付いた衣装を着るモデルさん

そのときに、描いた絵を「見せてもらえますか?」と言われたので、僕が見せると「綺麗に描けていますね!」と褒めてくれました。

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デッサン会が終わったあとは、あっという間に片づけが始まり、机や椅子が並べられて元の姿に戻りました。

ずいぶん手馴れたものです。

僕は初参加ということもあって、もたもたしてしまいました。

借りていた画板を返そうと思ったら、既に別の部屋にダンボールごと片付けられていた後でした。

そのため、わざわざ一枚だけ持って行き、片付けてもらいました…ごめんなさい。

これから一部の参加者は、飲み会に参加するそうです。
僕も顔見知りのTさんに飲みに誘われましたが、家が遠いので断ってしまいました。

また機会があればそのうちに!

Keisuke