個展「ブエン・カミーノ!」終了しました

2018年10月1日(月)から5日 (金)まで、個展「ブエン・カミーノ!」を開催しました。

ポストカード
ポストカード

場所は原宿のデザインフェスタギャラリーです。
個展をするのはこれが3回目で、この場所で行うのは一年ぶりの2回目です。
(前回の個展の記事はこちら

ギャラリーには71のスペースがありますが、僕は前回と同じ場所のWEST 1-Gを選びました。
ここはこぢんまりとしていて、窓があって明るいため、僕は気に入っているのです。

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今回は、僕が2014年の4月下旬から6月上旬かけて歩いたスペインの巡礼路、「カミーノ・デ・サンティアゴ」をテーマに展示することにしました。

これはフランスとスペインの国境付近のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの町から、聖地サンティアゴの街を目指す、約780kmの行程です。
(詳しくはこちらの旅行記をご覧ください)

この巡礼については、以前に旅行記を書いて本も作ったし、一区切り付いたかと思っていたのですが、やはり何らかのまとまった形で発表したくなったのです。

この展示に当たって、現地で撮った写真を参考にし、新しく風景画を8枚描くことにしました。

画材は、久しぶりにアクリル絵の具を使いました。
透明水彩よりも発色が良く、スペインの鮮やかな空を表現するにはぴったりだと思ったからです。

ぎりぎりまで掛かってしまって、ようやく5日前に全ての絵が完成しました。
(作品はこちらで見られます)

また、新たに旅行記の文庫版も作りました。
以前に作った本は分厚く読むのが大変なので、分量を半分ほどに減らしています。
これで少しは手に取りやすくなったと思います。

新たに作った文庫版
新たに作った文庫版

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さて、搬入の前日のこと。
この時点になっても、キャプション(絵の説明)作りが終わりませんでした。

少し仮眠しようとしたのですが、このとき外は台風が来ていて、ものすごい雨と風で全く眠れません。
仕方なく起きて、ちまちまと作っていましたよ…。

というわけで、搬入日は一睡もしないで原宿のギャラリーに向かいました。
夜まで体力が持つかどうか心配です。

前回は全ての荷物を自分で持ち込んだのですが、今回は事前にギャラリーに荷物を送っていたので、少しは楽でした。

ですが、台風の影響で電車が大幅に遅延!
ギャラリーに到着したのは、一時間遅れの午前11時頃です。

ギャラリーの入り口
ギャラリーの入り口

さっそくスタッフから説明を受け、設営を開始しました。

今回は、B4サイズの絵を8点と、葉書サイズの絵を十数点(旅行記の挿絵のために描いたもの)、それに現場で描いた2枚のスケッチを展示します。

また、机にはスケッチブックや旅行記、作品ファイルなどを並べました。
なかなかレイアウトが決まらず、設営が終わったのが午後3時頃です。

展示の様子
展示の様子
展示のタイトル
展示のタイトル
概要
概要
B4の作品
B4の作品
葉書サイズの作品
葉書サイズの作品
現地でスケッチした作品
現地でスケッチした作品
棚の上
棚の上
ポストカードなど
ポストカードなど

完了して一息つく間もなく、スタッフが入れ替わり立ち替わり入ってきました。
彼らは展示の様子を見ながら、僕にあれこれと質問をしてきます。
インタビューも受けたので疲れました。

その後、スタッフはブログ(記事はこちら)を書いてくれたり、ツイッターで取り上げてくれました。感謝です。

初日は無事に終わりましたが、その日の夜中のことです。
急に咳と鼻水が止まらなくなって、翌朝に医者に行きました。
やはり、少し無理をしていたのでしょうか。

鼻カゼだったらしい
鼻カゼだったらしい

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会期中には、いろいろな人が来場してくれました。

家族やその友人、巡礼路で出会った人、訓練校やセツで一緒に学んだ人、富良野で知り合った人、発掘現場で一緒になった人まで!
(実は、僕はしばらく発掘のアルバイトをしていたのです)

交友関係が広くない僕にとって、個展は人と「繋がっている」ことを確認する場でもあるのです。

お客さんは、「色が綺麗」とか「すごく丁寧」などと言ってくれました。

また、海外からのお客さんもたくさん来ました。
中にはスペインから来た観光客もいて、「これってサンティアゴのボタフメイロ(香炉)だわ」と(おそらく)言っていました。

僕が「グラシアス(ありがとう)!」と言ったら、相手も「グラシアス、チャオ(じゃあね)!」と返事してくれましたよ。

お客さんには、絵を通じて少しでも巡礼路の空気や匂いを感じ取ってくれたらいいな、と思っていました。
上手く伝わっていたでしょうか。

巡礼路について、いろいろ質問するお客さんもいました。
このとき寝不足だったのと、風邪薬で頭がぼーっとしていたので、ちゃんと応対ができていなかったかも。ごめんなさい。

予想外だったのが、本が思ったよりも売れたことです。
文章がメインだと手に取りづらいのではないかと心配していたのですが、なかなか好評で嬉しかったです。

また、絵を買ってくれたお客さんもいました!
本当にありがとうございます。

時間のあるときは、他のスペースにも顔を出してみたり。
作家さんからいろいろなお話を聞くことができました。

他のスペースに行ってみた
他のスペースに行ってみた

お客さんが来ないときは椅子でうとうとしていたり、詰め将棋を解いていたりしました。

一人でいるときは
一人でいるときは

あっという間に5日間を終え、最終日になりました。
夕方の5時から片付けを開始し、撤収です。

片付けあるある
片付けあるある

最後に隣接する「さくら亭」で、海鮮塩焼きそばを食べました。
おいしかったです。

海鮮塩焼きそば
海鮮塩焼きそば

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来てくれたお客さんやスタッフの方々には、本当に感謝です。
ありがとうございました!

またそのうち個展をしたり、旅行に行けたらいいな、と思います。

Keisuke

個展を開催中です

昨日から、個展「ブエン・カミーノ」が始まりました。

展示の様子はこんな感じです~。

個展の様子(1)
個展の様子(1)
個展の様子(2)
個展の様子(2)
個展の様子(3)
個展の様子(3)

10月5日まで開催中です。

Keisuke

明日から個展!

明日から個展「ブエン・カミーノ!」開催します~。
絵もなんとか仕上がりました。

飾る絵
飾る絵

このほかに小さな絵を十数点と、
巡礼路で描いたスケッチを2枚展示する予定です。

ただし台風の影響で、もしかしたら開始時間が遅れるかもしれません。
大幅に遅れるようならまた告知します。

ではでは、この辺りで。

Keisuke

 

個展「ブエン・カミーノ!」開催のお知らせ

お久しぶりです。
最近、すっかり更新が途絶えて申し訳ありません。

タイトルの通り、個展を開催します。

ポストカード(表)
ポストカード(表)
ポストカード(裏)
ポストカード(裏)

日時…2018年10月1日(月)~10月5日(金)
時間…11:00~20:00(初日は14:00から、最終日は17:00まで)
場所…デザインフェスタギャラリー原宿 WEST 1-G(前回と同じ場所です)

会期中は在廊する予定です(いないときがあるかもしれませんが…)。

今回は、2014年に歩いたスペインの巡礼路の風景画を展示します。
タイトルの「ブエン・カミーノ」とは、スペイン語で「良き巡礼を!」という意味です。

旅行記も書き直して文庫版の大きさを作ったので、それも販売します。
(今、印刷業者に依頼している段階です)

展示する絵の一部はこちら。

風と星の道:スペインの巡礼路の写真を基に描きました。ペルドン峠という場所で、ここには鉄の板でできた巡礼者の像があります。
風と星の道
僕だけが見つけた道:スペインの巡礼路で撮った写真を基に描きました。ここには誰も来ないので、景色を独り占めすることができました。
僕だけが見つけた道

まだ全ての絵が完成していません。果たして間に合うのかっ?
取り急ぎ、この辺りで。

Keisuke

個展「ふらののかぜ」終了しました

11月2日にデザインフェスタギャラリー原宿での個展、「ふらののかぜ」が終了しました。

来場された方々、ありがとうございました。

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そもそも、このギャラリーで個展をするというのは、一昨年から考えていたことでした。

一度予約をしたものの、途中で自信がなくなって、結局キャンセルしてしまったのです。

その後、セツのギャラリーで個展をする機会があり、しばらく展示をする意欲が湧かなかったのですが、いつか必ずまた挑戦したいと考えていました。

さて、セツを卒業し、これからどうしようかと考えていたときのこと。

ネットで富良野で農作業ヘルパーの募集をしていると知りました。

これならいいかもしれない。
農作業をしながら絵を描き、帰ったら個展を開くことができる!

そう考えた僕は、実際に行ってみることにしたのです。

とはいえ農作業はそれほど甘くなく、途中で精神的に追い込まれました。
一時期は続けられるかどうかの瀬戸際だったのですが…。

それでも何とか最後まで続けられて、さらに葉書サイズの数十点の絵も描けました。
本当に運が良かったと思っています。

10月にこちらに帰ったあと、まずはグループ展を済ませてから、個展の準備を始めました。

ですが、なかなか身が入りませんでした。
それは、僕が不安を感じやすい性格だからかもしれません。

こんな絵はまるで価値がないんじゃないか。
遠くから来てくれた人に、満足して頂けるのだろうか。

そんなことをいろいろ考えてしまって、2週間ほど前からナーバスになってしまったのです。

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そして迎えた本番当日。
前日の台風も去り、良い天気です。

えーい、もうやるしかない!

僕は覚悟を決めて家を出ました。
荷物は40リットルのリュックと、大きな絵と中くらいの絵が一点ずつ。重っ。

ギャラリーに到着し、さっそく展示の準備を始めました。

ギャラリーの外観

スペースはWEST1-Gという場所です。

ここには大きな窓があり、建物の外から展示の様子を眺められます。
自然光も取り込めるので、部屋は明るく開放感があります。

大きさは四畳半ほどですが、一人で展示する分には問題ありません。

個展を開くならここしかないな…と、以前から考えていました。

入り口を入って左側には大きめの絵を、正面には葉書サイズの絵をたくさん並べました。

今年描いた絵だけではスペースが余るので、昨年北海道を旅行したときの絵も飾りました。

展示の様子(1)
展示の様子(1)
展示の様子(2)
展示の様子(1)
展示の様子(3)

入って右側の壁には、ポストカードをラックに入れて並べました。

ですが、やはり実物と見比べると色合いが変わってしまいます。

少部数だったので、業者に頼まず自分で印刷したのですが、あまりうまく行きませんでしたね。

ポストカードなど
上から見た図
上から見た図
入り口の案内
入り口の案内

準備が完了すると、さっそくお客さんが来てくれました。

このギャラリーは元々アパートだったのを改装したため、大小合わせて21もの展示スペースがあります。

そのため、他の作品を見に来た人でもこちらに立ち寄ってもらえる利点があるのです。

日本人だけではなく、海外からのお客さんも非常に多かったです。
もしかしたら、ガイドブックに載っているのかもしれません。
(特にフランス人が多かったような…)

必然的に応対も英語になります。
こんなに英語を使ったのは、スペインに行ったとき以来です。

そんな中、家族連れの外国人の女性が僕に話しかけてきました。

「この絵が欲しいわ」
「ポストカードではなく、この絵ですか!?」
「ええ」

あらかじめ値段は提示していたのですが、本当に買ってくれる人がいるとは思いませんでした。
びっくりしましたよ…。

客足が途絶えたのを見計らって、隣で行われていたおかだゆりなさんのワークショップにも参加してみました。

イチゴの紙に最近怒ったことを書いて、ジャムが入った瓶の中に入れると…溶けた!すごい!
詳細はこちらの記事からどうぞ~。

暇なときは落書きを描いたりしていると、あっという間にその日は終了しました。

落書きなど
落書きなど

2日目には「ギャラリーの英語のフェイスブックに載せたい」ということで、外国人のスタッフに英語でインタビュ ーを受けました。

矢継ぎ早に質問を受けたので、かなり焦ってしまいました…。

インタビューを受けている様子
インタビューを受けている様子

彼は絵だけではなく、僕のスペイン旅行記の本にも目を留めてくれました。

「この本は何だい?」
「スペインに行ったときの本です」
「旅行記だね。タイトルの意味は?」
「(まだ見ぬ景色を求めて…どうやって訳せばいいんだ?)」

僕が困っていると、彼は受付に本を持っていき、日本人のスタッフに尋ねました。

そして訳されたのが「In search of a beautiful as yet unseen landscape」。なるほど~。

果たして、僕の拙い英語でうまく伝わったのかな。
僕は不安に思いましたが、あとで英語のフェイスブックを見てみると、上手に文章にしてくれていました。

3日目には僕の両親と友人のEさんが来てくれました。
途中で電車が止まって、彼らを待たせてしまいました。ごめんなさい。

Eさんは僕の絵を買ってくれました。
ありがとうございます!

この日は日本人のスタッフからインタビューも受けました。
ブログの記事になっています(丁寧な内容、ありがとうございます!)

ヒマなときは
ヒマなときは

最終日には母親と友人のSさんが来て、やはり僕の絵を買ってくれました。

一点ものなので高めの値段を付けていたのですが、それでも買って頂いて申し訳ないほどです。

絵が売れると
絵が売れると

あっという間に4日間の展示期間は終了しました。

最後に片付けをして、ギャラリーに併設されている「さくら亭」でお好み焼きを食べました。

おいしかったです。

お好み焼き
お好み焼き

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始まる前はどうなるか心配でしたが、終わってしまえば何とかなるものだと思いました。

ギャラリーには、多くの方が足を運んでくださいました。

セツで一緒に学んでいた人や、農作業ヘルパーの仲間、過去のグループ展で一緒になった人など。

本当に嬉しく思っています。

また、この場を与えてくださったスタッフの人たちには感謝しています。

ありがとうございました!

Keisuke