源氏山公園で絵を描きました

11月の上旬に、北鎌倉にある源氏山公園で絵を描いてきました。

/////////////////////////

当日は北鎌倉駅で下車し、浄智寺の横の細い道を歩きます。
(このお寺も良いところで、以前にここで絵を描きました)

浄智寺
浄智寺

細い道は次第に山道になり、大仏へと抜けるハイキングコースに繋がっています。

ハイキングコース
ハイキングコース

荷物を背負って歩いていくと、広場に出ました。

ここには葛原岡(くずはらおか)神社があります。

葛原岡神社
葛原岡神社

この神社は、後醍醐天皇の忠臣として鎌倉幕府倒幕に活躍した、日野俊基をお祀りしているそうです。

また、縁結びのスポットにもなっているのだとか。

神社近くの木々
神社近くの木々

そこから少し歩くと、源氏山公園に到着しました。

この公園は、別名旗立山とも呼ばれています。
後三年の役で源義家が奥州に向かうときに、この山に源氏の象徴である白旗を立てて戦の勝利を願ったことから来ています。

公園の広場には、カエデが一面に植えられていました。

木によって紅葉の進み方がばらついています。
葉が赤く色づいている木もあれば、まだほとんど緑のままの木もありましたね。

源氏山公園の紅葉
源氏山公園の紅葉

ここには源頼朝の像が置かれ、記念撮影のポイントになっています。

源頼朝の像
源頼朝の像

でも、ここは人が多いし、この像を描くのもありきたりだなあ…

そう考えた僕は、さらに描く場所を探し回ることにしました。

トイレの先にある長い木の階段を登ると、そこは源氏山の頂上でした。
といっても、山頂の目印になるものは何も置かれていません。

その代わりに、三つの石の祠が置かれていました。
一つには七福尊神と彫られていましたが、残りの二つには何もありませんでした。

源氏山の頂上
源氏山の頂上

ただ、案内板がないので、いわれが全くわからないんですよね。

帰ってから調べても、何も出てこないし。
いつ、誰がどういう目的で作ったのか、完全に謎です。

祠の近くは桜の林になっています。
春に来たら、見応えがあることでしょう。

一つの祠は、後年に下から木が生えてきたようで、木の成長力に負けて斜めに崩れていました。

まるで、木と祠が一体になっているようです。

崩れかけた祠
崩れかけた祠

僕はその雰囲気が気に入ったので、ここで描くことにしました。

時刻は午前11時頃です。

この山頂にはほとんど人が来ないため、とても静かな場所でした。
下の広場では、遠足で来ていた小学生たちが遊んでいましたが、ここまでは声が通りません。

途中経過
途中経過

午後になって日が陰ってくると、徐々に寒くなってきました。
秋は日が暮れるのも早いので、少しペースアップして描きます。

絵は午後4時頃に完成しました。

完成した作品
完成した作品

周りが暗かったので、普段よりも重厚なタッチになりました。
ただ、もっと明るい(抜ける)部分を作っても良かったと思います。

風景と絵
風景と絵

僕は絵の写真を撮ると、スケッチ用具を片付けて、暗くなる前に戻ります。

日が落ちる前に
日が落ちる前に

化粧坂(けわいざか)の急斜面を下り、鎌倉駅まで戻りました。

Keisuke

自然公園で展示をしてきました(2016秋)

11月の上旬に、地元の自然公園の展示会に参加してきました。

今年の5月にも参加したので、今回が二回目です。

これは「まい作品展」という展示会で、この公園に関係した写真、絵画、彫刻などの作品が、古民家前の広場に並べられます。

僕は今回、四六判半切の紙に描いた、公園の風景画を持っていくことにしました。

一つ前の記事に載せた二点の絵です。

前回は厚紙に絵を貼って上から透明なシートを被せたのですが、それだと見栄えが悪いため、今回は額に入れることにしました。

せっかくセツで買ったのだから、有効活用しないと。

/////////////////////////

当日は明け方まで雨が降っていましたが、朝には晴れてきました。
野外に展示するため、雨天の場合は中止だったので、少しほっとします。

僕は「重いなぁ…」と思いながら、公園まで二点の絵を歩いて運びました。

やっとの思いで、会場の古民家の前に到着しました。

古民家(昼頃に撮った写真)
古民家(昼頃に撮った写真)

そこには、すでに縦長の大きなベニヤ板がいくつも並べられていました。
一人に一枚ずつ、このベニヤ板が割り当てられています。

僕は板に対して横一直線に三ヶ所の穴を開け、ねじで固定する“?”型の金具(洋灯吊)を取り付けて、絵をぶら下げました。

ベニヤ板はそれほど厚みがないので、額の重さに耐えられるか心配だったのですが、思ったよりもしっかり固定されていました。
これなら大丈夫なようです。

取り付けかた
取り付けかた

僕は二点の絵を上下に並べ、その間にキャプションを付けました。

展示した作品(昼頃に撮った写真)
展示した作品(昼頃に撮った写真)

準備をしていると、あっという間に開場の10時になりました。

他の出展者は、鳥や昆虫、植物を撮った写真などを展示していました。
バードカービングを出している人たちもいましたね。

並べられた作品(昼頃に撮った写真)
並べられた作品(昼頃に撮った写真)

出展者は僕を除くと、ほぼ中高年の人ばかりでした。
もっと若い人も参加すればいいのにな…。

会場では、いつも細密な植物画を出しているNさんと再開できました。
高齢の女性ですが、元気でおしゃべりな人です。

「前よりも色が濃くなりましたね。特に古民家の深い茶色が好き。
 前の絵はちょっと物足りなかったけど、今回は絵に強さがでてきましたね」

と、僕の絵の感想を言ってくれました。

また、絵手紙を展示していた女性は、
「久しぶりに新しく絵を展示する人が現れて、嬉しくなりました」と話していました。

日中はよく晴れて暑いほどだったので、なかなかの盛況ぶりです。
僕の絵も評判がよくて、嬉しい限りです。

ただ、しばらく展示していると、作品に日が当たるようになってしまいました。

ボランティアの女性に、「場所を変えませんか?」と言われたので、ベニヤ板ごと移動することにしました。

その女性に手伝ってもらって、日陰になる木の幹にベニヤ板を立てかけ、枝に針金を結んで固定しました。

木に立てかけた
木に立てかけた

それから、僕は子供向けの紙芝居を見たり、古民家の近くで植物のスケッチをしました。

植物のスケッチ
植物のスケッチ

午後3時に展示会は終了。

片付けをして、また「重いなぁ…」と思いながら、絵を持って帰りました。

/////////////////////////

次の展示会は来年の5月です。

そのとき僕がどういう状況か、まだわかりません。
でも、できればまた参加したいと思っています。

Keisuke

地元の自然公園で絵を描きました

十月の下旬に、地元の自然公園で二点の絵を描いてきました。

公園内も、すっかり秋の装いです。

コスモス
コスモス
刈り終えた後の田んぼ
刈り終えた後の田んぼ
ススキ
ススキ

/////////////////////////

一点目は、公園内にある池で描きました。

公園内の池
公園内の池

この池にはカワセミを始め、いろいろな鳥が現れる撮影スポットです。
自ずと一眼レフと三脚を持ったカメラマンたちも集まります。

僕は彼らの邪魔にならない場所で(もしかしたら邪魔だったかもしれませんが…)荷物を広げてイーゼルを立て、11時頃から描き始めました。

カワセミに会えることを、少しだけ期待しながら。

まだ紅葉の時期としては早かったのですが、それでも秋になると木々の色が違って見えてきます。

以前は、点描を使った細かいタッチで描いていたのですが、最近はあまりそういう描き方はしていません。

どちらかというと、厚塗りのタッチに近いです。

筆の運びはわりかし適当なのに、離れてみるとそれらしく見えるような描き方を目指しています。

目標はモネを始めとした印象派のタッチですね。

途中経過
途中経過

描いていると、池の中の木に小さな一羽の青い鳥がやってきて、高い声でさえずり始めました。

あっ…カワセミだ!

多分、本物を見たのはこれが初めてです。
思ったよりも小さく、肉眼ではなかなか確認できないほどでした。

僕の近くにいたカメラマンたちもにわかに色めき立って、その姿をカメラに収めていました。

カワセミ
カワセミ

せっかくなので、絵の中にカワセミの姿を描き入れました。

カワセミのアップ
カワセミのアップ

午後4時を過ぎると、日が陰って寒くなってきたので、これで完成ということにしました。

完成した絵
完成した絵

/////////////////////////

二点目は、別の日に公園内にある古民家の近くで描きました。

軒下には、赤い唐辛子が乾燥のため干されていました。
僕はこれを描こうと思って、入り口にイーゼルを立てました。

すると、作業をしていたボランティアの人に注意されました。

「そこだと入る人の邪魔にならないですか?」

ただ、僕はどうしてもここで描きたかったのです。

そこで、青い作業着を着た若い女性の職員さんに尋ねてみると、OKを出してくれたので、僕は10時半頃から描き始めました。

赤い唐辛子
赤い唐辛子

でも、この日はあまり集中が続きませんでした。
天気が曇りで、寒かったせいでもありますね。

描いていると、いつの間にか大きな緑の昆虫が、古民家の柱に止まっていました。

これはキリギリス?それともウマオイでしょうか。

緑の昆虫
緑の昆虫

(あとで調べたら、これはキリギリスのようですが、その中にもいろいろな種類がいるようで、難しかったです…)

さっきの女性の職員さんは、気持ち悪くて触れない様子でした。

「こういう虫、無理なんですよ。飛ぶんじゃないかと思って」

さて、この古民家には、伝統的な遊び道具がいくつも置かれています。
竹とんぼ、竹ぽっくり、将棋盤、お手玉、メンコなど…。

僕は何気なく竹とんぼを手に取ると、練習を始めました。

竹とんぼ
竹とんぼ

最初はうまく飛ばせなかったのですが、だんだんコツをつかんでくると空高く飛ばせるようになりました。

左回りだと飛びますが、右回りだと全く飛びませんね。

そんなことをしながら描き進め、午後4時前にとりあえず完成しました。

赤い唐辛子をもっと目立たせたかったのですが、思ったよりも背景に溶け込んでしまって、狙ったような鮮やかさは出せませんでした。

また、もっと対象物を画面に大きく入れてもよかったと思います。

やっぱり、こういう深みのある絵を、透明水彩と白のガッシュで描くのは難しいのかな…。

完成した絵
完成した絵
絵と風景
絵と風景

この日は絵を描くよりも、竹とんぼを飛ばした方が楽しかったです(笑)

秋の空
秋の空

Keisuke

ハイキングコースでクヌギの絵を描きました

十月の下旬になりますが、地元のハイキングコースの近くで絵を描いてきました。

/////////////////////////

この日の天気予報では、午前中は晴れで午後から雲が多くなるとのこと。
僕は少し急ぎ足で、ハイキングコースへと向かいました。

コスモス
コスモス
鉄塔
鉄塔

ハイキングコースの入り口に着くと、僕はコースから外れて細い土の道に入りました。

周囲には畑が広がっていて、農作業をしている人たちもいます。

道の途中の木陰にはベンチが置かれ、座ると横浜の街が一望できました。
遠くにはベイブリッジや鶴見つばさ橋、みなとみらいまで見えます。

横浜の海
横浜の海

以前に、僕はここのベンチに座り、「秋の小道」という絵を描いたこともあるのです。

(海の方向ではなく、畑と道を描きました)

ベンチに座って
ベンチに座って
秋の小道
秋の小道

その先は行き止まりで、少し広いスペースになっています。
通る人もいないので、ここなら荷物を広げられそうです。

僕はここにイーゼルを立て、午前11時頃から描き始めました。

途中経過
途中経過

今回は、ベンチの近くに立っている、一本の木を中心にして描こうと思いました。

僕はこの木の名前を知らなかったのですが、あとで調べてみると、これはクヌギの木のようです。

ぎざぎざの入った細長い形の葉っぱや、縦にひび割れが入った幹が特徴ですね。

クヌギの木の葉
クヌギの木の葉

最初は調子よく描き進めていたのですが、午後になると、予報通り雲が多くなってきました。

そして、風も強く寒い!

午後3時頃になると帰りたくなって、これで完成ということにしました。

完成した絵
完成した絵

うーん、これからは防寒対策もしないといけないようです。
(ぺらぺらのジャンパーでは駄目だな…)

Keisuke

グループ展「Branch off展 PART9」終了しました

26日にグループ展「Branch off展 PART9」が終了しました。

来てくださった方々、ありがとうございました。

ギャラリーの外観
ギャラリーの外観
入り口
入り口

僕は月曜日と水曜日に受付を担当しました。
(平日だったこともあり、人の入りはそこそこでした)

最終日には主催者である松井先生とも話す機会がありました。
(先生は風邪を引いていたみたいです。お大事に…)

一日だけ小学校で絵の授業をしたことなど、興味深い話が聞けました。

ただ、一年前に会ったメンバーは、ほとんど顔を忘れてしまっていて…ごめんなさい。

僕は人の顔と名前を本当に覚えられないのです。
でも、来年また会ったときには、声をかけてくれると嬉しいです。

池袋駅
池袋駅

Keisuke