2016年11月に公園で描いた絵

すっかり遅くなってしまいましたが、せっかくなので昨年描いた残りの絵を載せておきます。

これら三点の絵は、どれも去年の11月中旬頃に描きました。

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一点目は、以前に描いたカワセミが来る池のほとりで、場所を変えて描いた絵です。

この日は日曜日だったのでカメラマンが多く、彼らの邪魔にならない場所で描きました。

描いた場所
描いた場所
カマキリが絵に止まった
カマキリが絵に止まった

午後4時過ぎに完成した絵がこちらです。

完成した絵
完成した絵

水面を描くのは楽しい!

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二点目は、クヌギの木が覆い被さっている道の絵です。

実は、この日はセツの授業がありました。
ですが、せっかく天気もいいし紅葉を描けるチャンスはあまりないので、学校を休んで外で描くことにしました。

描いた場所
描いた場所

この近くには手押しポンプの井戸があります(水は飲めませんが)。

少し離れた場所には木で作られた東屋があり、そこで小さな子供たちが遊んだり、お昼ご飯を食べたりしていました。

ちょうど木漏れ日が綺麗だったので、僕はここで描き始めました。

途中経過
途中経過

完成した絵がこちらです。

完成した絵
完成した絵

木漏れ日の感じがうまく出せたかな?と思います。

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三点目は、地元の公園で描いた絵です(上二つとは別の場所です)。

この公園は、それほど大きくはありませんが、とてもイチョウが綺麗なんですよ。

まるで葉が金色に光っているようでした。

描いた場所
描いた場所
イチョウのアップ
イチョウのアップ

秋の光って、なんだかキラキラしていますよね。

天気は変わりやすく日は短いですが、晴れたら外で描くのには最高の時期だと思います。

その感じを出せたらいいな、と思いながら描いていました。

途中経過
途中経過

完成した絵がこちらです。

完成した絵
完成した絵

キラキラした感じが上手く伝わっているでしょうか。

Keisuke

スペイン旅行の本を作りました

先日、家に段ボールが届きました。

開けてみると…中から出てきたのは本の山!
(写真を撮った時点で、少し減っていますが…)

そうです、僕は本を作ったのです。

段ボールと本
段ボールと本

これは一般流通ではなく、印刷所にデータを渡して製本してもらいました。
(これって自費出版でもないですし…何て言うんだろう?)

この本は、僕が2014年に行ったスペインのカミーノ・デ・サンティアゴの旅行記です。

タイトルは「まだ見ぬ景色を求めて ~サンティアゴ900kmの旅~」です。

本の表紙
本の表紙

旅行記の原型はホームページに載せているのですが、せっかくなので手に取れる形にしてみたかったのです。

ホームページの文章を全面的に書き直し、中には描き下ろしの挿絵も入れてあります。

本文はモノクロの440ページ。
巻頭にカラーが8ページあります。

カラーイラスト
カラーイラスト
本文(1)
本文(1)
本文(2)
本文(2)

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作業を始めたのは2年以上前からです。

とは言っても、ずっと作業にかかりきりというわけではなく、空いた時間を見計らってコツコツと作り続けていました。

440ページある長い話ですが、もっと内容を削ったほうがすっきりとして、言いたいことが伝わったかもしれません。

ただ、書いているうちに削るべき箇所がわからなくなってしまったのです。

だから、最終的には「これでいいや!」って(笑)

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依頼したのは「ちょ古っ都 製本工房」という印刷会社です。
とても安く作ってもらいました!

仕上がりも綺麗で、カラーの再現性も良く気に入っています。

さっそくセツのロビーに置かせてもらっています。
なかなか評判が良くて、感謝です。

本は「booth」というサイトで販売しています。
商品のページはこちらです。

もしよろしければ、一度ご覧になってくださいな。

Keisuke

地元の公園でカエデを描きました

すっかり更新が空いてしまって、申し訳ありません。

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昨年のことになりますが、地元の公園に行って、絵を描いてきました。

この公園の「かえで休憩所」の広場には、多数のカエデが植えられていて、紅葉の時期には一面が真っ赤に染まります。

僕はここで、三枚の絵を描きました。

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一枚目は、10月の下旬に描きました。

この頃は、まだ多くのカエデの葉は緑のままでしたが、一つの木だけほんのり赤くなっていました。

僕は、この木を中心にして描くことにしました。

予報では、午前中は晴れて午後から曇りでした。

そのため、なるべく早く来て描き始めたのですが、午前中にはすでに曇ってきて、寒くなってしまいました。

描いた場所
描いた場所

僕は急いで描き進め、雨が降り出す前に終わらせることができました。

でも、紅葉というより、桜の花が咲いているように見えてしまうかも…。

完成した絵
完成した絵

う~ん、いまいち!

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二枚目は11月の中旬です。

この日は晴れの予報でしたが、なぜか空は厚い雲に覆われていました。
それでも、これから晴れるかもしれないと思って、とりあえず出かけてみます。

前回に比べると、カエデはそこそこ色づいていました。

先端だけ色づいている一本の木を中心に描き始めましたが、あまりにも寒くて、早く帰りたいなぁ…と思っていました。

描いた場所
描いた場所

描いていると、小学生くらいの子供たちが先生に連れられて来ていました。
公園の見学でしょうか。

「あ、あそこで絵を描いている人がいるよ!」
「すげー!」
「あの人、プロじゃね?」

などと口々に言って拍手まで起きていましたが、それほどだったでしょうか…。

やっぱり、大きな絵を描いていると目立つのかもしれません。

完成した絵は、僕自身では気に入っていません。
急いで描いたので、タッチが荒いと思います。

完成した絵
完成した絵

それでも描けたからいいか…と思いながら、この日は帰りました。

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三枚目は11月の下旬です。
この日は天気も良く、この時期としては暖かかったので、外で絵を描くにはうってつけでした。

このときセツでは静物水彩の期間中だったのですが、こんなに晴れた日なのに、アトリエの中で描くなんてもったいないです。

広場の紅葉したカエデは、ちょうど見頃を迎えていました。

広場のカエデ
広場のカエデ
カエデのアップ
カエデのアップ
地面にも落ちている
地面にも落ちている

木は一様に同じ色ではありません。
赤やオレンジ、黄色や緑など、色のバリエーションが豊かです。

僕は、オレンジ色の木を中心に描きはじめました。

描いた場所
描いた場所

この日は日曜日だったので人出が多く、写真を撮っている人もいます。

午後になると広場は子供たちの遊び場と化していて、ボール遊びをしたり大縄跳びをしていました。

郵便屋さんの落とし物
拾ってあげましょ 一枚 二枚…

う~ん、懐かしいなぁ…。

僕の元に寄ってきて、近くで絵をじーっと見ている子もいます。

「めっちゃ上手いね~」
「ありがとう」と、僕。

子供たちは、思ったことをストレートに言ってくれます。

描いていると、たまに「自分の絵はこれでいいのか」と考えてしまうこともあるのですが、子供たちの素直な感想をもらうと、これでいいんだと思えます。

また、中高年のおばさんも、よく声をかけてくれます。

「お上手ですね!」
「ありがとうございます」

…気の利いたことは言えないので、この程度しか話せませんが。

午後四時頃になると日が傾いてきたので、これで完成にしました。

完成した絵
完成した絵

オレンジ色は綺麗に出せたのですが、木が少し平面的かな…。
もっと、こんもりとした感じを出したいのですが、難しいですね。

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そうそう、最近、絵にサインを入れるようにしたんですよ。

下手なサインなら入れない方がいいかな、と思っていたのですが、試しに書いてみたら意外と上手くいきました。

やっぱり、サインがあると絵が引き締まる気がします。

Keisuke

静物水彩の授業

セツ・モードセミナーでは、11月10日に秋休みが終わり、僕は3Q生から4Q生に進級しました。

Qというのは学年のことで、入学した時点では1Q生です。

それから半年に一度Qが上がり、4Q生で卒業になります。
つまり、卒業までに残されている時間は、あと半年ほどです。

1Q生だった生徒たちも進級し、僕のいる上級生のクラスと合流になりました。
そのため、校舎内は常に大勢の人でごった返しています。

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さて、4Q生になって、さっそく静物水彩の授業が行われました。

期間内にはセツの校舎が開放され、至るところに描くモチーフが置かれます。

この授業があるのは、一年に一度だけ。
しかも、昨年はサボってしまったため、参加するのはこれが初めてです。

期間は、金・土・日の三日間です。

金曜日と土曜日は、お昼から夜まで。
日曜日は、午前中から夕方まで校舎が開放されます。

ですが、11月の中旬に行われたこともあって、ちょうど紅葉の時期と重なっていたのです。

アトリエ内で描くよりも、晴れた日は外で描きたいなぁ….。

僕はそう思って、三日間のうち雨予報の土曜日にだけ、セツに来て描くことにしました。

ところが、金曜日の夕方にインフルエンザの予防注射を打ったところ、翌日に体調が悪くなってしまいました。

お腹を下して、体もだるくなっていたのです。

それでも、土曜日は原宿のギャラリーにも用事があったため、頑張って外出し、ギャラリーに寄ってからセツに向かいました。

セツの校舎
セツの校舎

校舎内には、一階のロビーから三部屋あるアトリエまで、至るところにモチーフが置かれていました。

花や植物、重ねられた本、石膏像、服、パン、バイオリンなど…。

すでに来ていた生徒たちは、好きなモチーフを選んで描き始めています。

僕は、最上階のアトリエの植物を描くことにしました。
(何という名前の花でしょうか?)

しかし、体がだるかったので、描き始めても絵に対して気持ちが入りませんでした。

早く帰りたいなぁ…と思って、結局、一時間ほどで終了です。

完成した絵
完成した絵

できあがった絵は、やっぱりいまいち!
そりゃ、一時間じゃ納得のいく絵は無理か…。

それでも描けたことには変わりないと思って、この日は帰りました。

ちなみに、翌日には体調が良くなったので、外で絵を描きました。

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後日、校舎のアトリエの一室で、合評会が行われました。

いつものように、壁一面に生徒たちの作品が貼り出されます。
2Q生の中にも、上手な人はたくさんいました。

今回、講評したのはN先生でした。

「今回は一点だけ?あなたなら、もっと描けるはずのに…」

「すみません、疲れていたんですよ」

「背景の黒い線が、味があるけど多いのが気になりますね。特に、この窓の線。
 別に、見たとおりに描かなくてもいいんですよ。
 けど、まあいいわ。一点だけどAです」

僕は酷評されることも覚悟していたので、ほっと胸をなで下ろしました。

Aの評価をもらった作品は、額に入れられてロビーに飾られます。
本当は、あまり胸を張って見せられる作品ではないのですが…。

まあ、言い訳かもしれませんが、僕の本職は風景画ということで、ひとつお願いします。

Keisuke

吾妻山公園で絵を描きました

源氏山公園に行った次の日は、二宮にある吾妻山(あづまやま)公園で絵を描いてきました。

とても見晴らしが良い場所でしたよ。

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さて、当日は東海道線の二宮駅で下車し、吾妻山公園に向かいました。

二宮駅
二宮駅

観光協会の横の細い道を抜け、公園の入り口に着きました。
そこには、300段にも及ぶ階段が待ち受けています。

公園の入り口
公園の入り口

僕は荷物を背負って、階段を登りました。
以前に一度だけ来たことがありますが、こんなにきつかったかな…。

ようやく階段を登りきると、その先は雑木林が広がる登り坂でした。

雑木林の道
雑木林の道

しばらく歩いていると、開けた場所に出ました。

そこには大きなアスレチック風の遊具や、ローラーコースターが置かれています。

ローラーコースター
ローラーコースター

さらに坂を登り、やっと目的地の芝生広場に到着しました。

芝生広場
芝生広場

ここには展望台があり、相模湾や小田原市街、箱根や丹沢の山々が一望できます。

この日は雲一つない晴天だったので、富士山まで見ることができました。

広場からの眺め
広場からの眺め
富士山
富士山

僕は海が見える場所にイーゼルを立てて、11時頃から描き始めました。

こんな感じで描いた
こんな感じで描いた

青空、箱根の山々、海、小田原の市街地…の順で、遠景から近景へと描いていきます。

11月なのに日差しが強く、暑かったです。

途中経過
途中経過

この日は日曜日だったので、広場には親子連れの人たちも多かったです。
僕の絵に興味を持ってくれたり、後ろでじーっと見たりしている子供もいました。

一人の男の子は、僕に話しかけてきました。

「絵、めっちゃうまいね」
「ありがとう」と、僕。
「そのパレット、すごく使ってるね」
「使い込んでるでしょ」

セツでは使ったパレットを洗わないように言われているので、年期が入っているように見えるのです。

実は、まだ一年半しか使っていませんが。

「その穴は何なの?」

彼は、パレットに空いている楕円の穴を指さしました。
本来の使い方は、ここに指を入れてパレットを持つのですが、僕はいつも膝に置いて描いています。

「これは、ここから景色を覗くんだよ」
「ふーん、そうなんだ」

僕は嘘を教えて、穴から男の子を覗きました。
(信じていたらどうしよう…)

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そんなことをしながら描き進め、絵は午後4時頃に完成しました。

完成した絵
完成した絵

遠近感を出したかったので、遠景は白を多めに混ぜて描き、近景は濃い色を使って描きました。

しかし、画面の下側が少し重くなって、画面全体のバランスが悪くなってしまったかもしれません。

道具を片付けていると、夕日がちょうど箱根の山の向こう側に沈むところでした。

夕日
夕日

僕はしばらく写真を撮り続けました。

もっとゆっくり見たかったのですが、あまり遅くまでいると、帰りに足下が暗くなってしまいます。

なごり惜しいですが、芝生広場をあとにしました。

雑木林の道を通り、長い階段を降りて二宮駅まで戻りました。

Keisuke