地元の公園でカエデを描きました

すっかり更新が空いてしまって、申し訳ありません。

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昨年のことになりますが、地元の公園に行って、絵を描いてきました。

この公園の「かえで休憩所」の広場には、多数のカエデが植えられていて、紅葉の時期には一面が真っ赤に染まります。

僕はここで、三枚の絵を描きました。

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一枚目は、10月の下旬に描きました。

この頃は、まだ多くのカエデの葉は緑のままでしたが、一つの木だけほんのり赤くなっていました。

僕は、この木を中心にして描くことにしました。

予報では、午前中は晴れて午後から曇りでした。

そのため、なるべく早く来て描き始めたのですが、午前中にはすでに曇ってきて、寒くなってしまいました。

描いた場所
描いた場所

僕は急いで描き進め、雨が降り出す前に終わらせることができました。

でも、紅葉というより、桜の花が咲いているように見えてしまうかも…。

完成した絵
完成した絵

う~ん、いまいち!

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二枚目は11月の中旬です。

この日は晴れの予報でしたが、なぜか空は厚い雲に覆われていました。
それでも、これから晴れるかもしれないと思って、とりあえず出かけてみます。

前回に比べると、カエデはそこそこ色づいていました。

先端だけ色づいている一本の木を中心に描き始めましたが、あまりにも寒くて、早く帰りたいなぁ…と思っていました。

描いた場所
描いた場所

描いていると、小学生くらいの子供たちが先生に連れられて来ていました。
公園の見学でしょうか。

「あ、あそこで絵を描いている人がいるよ!」
「すげー!」
「あの人、プロじゃね?」

などと口々に言って拍手まで起きていましたが、それほどだったでしょうか…。

やっぱり、大きな絵を描いていると目立つのかもしれません。

完成した絵は、僕自身では気に入っていません。
急いで描いたので、タッチが荒いと思います。

完成した絵
完成した絵

それでも描けたからいいか…と思いながら、この日は帰りました。

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三枚目は11月の下旬です。
この日は天気も良く、この時期としては暖かかったので、外で絵を描くにはうってつけでした。

このときセツでは静物水彩の期間中だったのですが、こんなに晴れた日なのに、アトリエの中で描くなんてもったいないです。

広場の紅葉したカエデは、ちょうど見頃を迎えていました。

広場のカエデ
広場のカエデ
カエデのアップ
カエデのアップ
地面にも落ちている
地面にも落ちている

木は一様に同じ色ではありません。
赤やオレンジ、黄色や緑など、色のバリエーションが豊かです。

僕は、オレンジ色の木を中心に描きはじめました。

描いた場所
描いた場所

この日は日曜日だったので人出が多く、写真を撮っている人もいます。

午後になると広場は子供たちの遊び場と化していて、ボール遊びをしたり大縄跳びをしていました。

郵便屋さんの落とし物
拾ってあげましょ 一枚 二枚…

う~ん、懐かしいなぁ…。

僕の元に寄ってきて、近くで絵をじーっと見ている子もいます。

「めっちゃ上手いね~」
「ありがとう」と、僕。

子供たちは、思ったことをストレートに言ってくれます。

描いていると、たまに「自分の絵はこれでいいのか」と考えてしまうこともあるのですが、子供たちの素直な感想をもらうと、これでいいんだと思えます。

また、中高年のおばさんも、よく声をかけてくれます。

「お上手ですね!」
「ありがとうございます」

…気の利いたことは言えないので、この程度しか話せませんが。

午後四時頃になると日が傾いてきたので、これで完成にしました。

完成した絵
完成した絵

オレンジ色は綺麗に出せたのですが、木が少し平面的かな…。
もっと、こんもりとした感じを出したいのですが、難しいですね。

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そうそう、最近、絵にサインを入れるようにしたんですよ。

下手なサインなら入れない方がいいかな、と思っていたのですが、試しに書いてみたら意外と上手くいきました。

やっぱり、サインがあると絵が引き締まる気がします。

Keisuke

吾妻山公園で絵を描きました

源氏山公園に行った次の日は、二宮にある吾妻山(あづまやま)公園で絵を描いてきました。

とても見晴らしが良い場所でしたよ。

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さて、当日は東海道線の二宮駅で下車し、吾妻山公園に向かいました。

二宮駅
二宮駅

観光協会の横の細い道を抜け、公園の入り口に着きました。
そこには、300段にも及ぶ階段が待ち受けています。

公園の入り口
公園の入り口

僕は荷物を背負って、階段を登りました。
以前に一度だけ来たことがありますが、こんなにきつかったかな…。

ようやく階段を登りきると、その先は雑木林が広がる登り坂でした。

雑木林の道
雑木林の道

しばらく歩いていると、開けた場所に出ました。

そこには大きなアスレチック風の遊具や、ローラーコースターが置かれています。

ローラーコースター
ローラーコースター

さらに坂を登り、やっと目的地の芝生広場に到着しました。

芝生広場
芝生広場

ここには展望台があり、相模湾や小田原市街、箱根や丹沢の山々が一望できます。

この日は雲一つない晴天だったので、富士山まで見ることができました。

広場からの眺め
広場からの眺め
富士山
富士山

僕は海が見える場所にイーゼルを立てて、11時頃から描き始めました。

こんな感じで描いた
こんな感じで描いた

青空、箱根の山々、海、小田原の市街地…の順で、遠景から近景へと描いていきます。

11月なのに日差しが強く、暑かったです。

途中経過
途中経過

この日は日曜日だったので、広場には親子連れの人たちも多かったです。
僕の絵に興味を持ってくれたり、後ろでじーっと見たりしている子供もいました。

一人の男の子は、僕に話しかけてきました。

「絵、めっちゃうまいね」
「ありがとう」と、僕。
「そのパレット、すごく使ってるね」
「使い込んでるでしょ」

セツでは使ったパレットを洗わないように言われているので、年期が入っているように見えるのです。

実は、まだ一年半しか使っていませんが。

「その穴は何なの?」

彼は、パレットに空いている楕円の穴を指さしました。
本来の使い方は、ここに指を入れてパレットを持つのですが、僕はいつも膝に置いて描いています。

「これは、ここから景色を覗くんだよ」
「ふーん、そうなんだ」

僕は嘘を教えて、穴から男の子を覗きました。
(信じていたらどうしよう…)

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そんなことをしながら描き進め、絵は午後4時頃に完成しました。

完成した絵
完成した絵

遠近感を出したかったので、遠景は白を多めに混ぜて描き、近景は濃い色を使って描きました。

しかし、画面の下側が少し重くなって、画面全体のバランスが悪くなってしまったかもしれません。

道具を片付けていると、夕日がちょうど箱根の山の向こう側に沈むところでした。

夕日
夕日

僕はしばらく写真を撮り続けました。

もっとゆっくり見たかったのですが、あまり遅くまでいると、帰りに足下が暗くなってしまいます。

なごり惜しいですが、芝生広場をあとにしました。

雑木林の道を通り、長い階段を降りて二宮駅まで戻りました。

Keisuke

源氏山公園で絵を描きました

11月の上旬に、北鎌倉にある源氏山公園で絵を描いてきました。

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当日は北鎌倉駅で下車し、浄智寺の横の細い道を歩きます。
(このお寺も良いところで、以前にここで絵を描きました)

浄智寺
浄智寺

細い道は次第に山道になり、大仏へと抜けるハイキングコースに繋がっています。

ハイキングコース
ハイキングコース

荷物を背負って歩いていくと、広場に出ました。

ここには葛原岡(くずはらおか)神社があります。

葛原岡神社
葛原岡神社

この神社は、後醍醐天皇の忠臣として鎌倉幕府倒幕に活躍した、日野俊基をお祀りしているそうです。

また、縁結びのスポットにもなっているのだとか。

神社近くの木々
神社近くの木々

そこから少し歩くと、源氏山公園に到着しました。

この公園は、別名旗立山とも呼ばれています。
後三年の役で源義家が奥州に向かうときに、この山に源氏の象徴である白旗を立てて戦の勝利を願ったことから来ています。

公園の広場には、カエデが一面に植えられていました。

木によって紅葉の進み方がばらついています。
葉が赤く色づいている木もあれば、まだほとんど緑のままの木もありましたね。

源氏山公園の紅葉
源氏山公園の紅葉

ここには源頼朝の像が置かれ、記念撮影のポイントになっています。

源頼朝の像
源頼朝の像

でも、ここは人が多いし、この像を描くのもありきたりだなあ…

そう考えた僕は、さらに描く場所を探し回ることにしました。

トイレの先にある長い木の階段を登ると、そこは源氏山の頂上でした。
といっても、山頂の目印になるものは何も置かれていません。

その代わりに、三つの石の祠が置かれていました。
一つには七福尊神と彫られていましたが、残りの二つには何もありませんでした。

源氏山の頂上
源氏山の頂上

ただ、案内板がないので、いわれが全くわからないんですよね。

帰ってから調べても、何も出てこないし。
いつ、誰がどういう目的で作ったのか、完全に謎です。

祠の近くは桜の林になっています。
春に来たら、見応えがあることでしょう。

一つの祠は、後年に下から木が生えてきたようで、木の成長力に負けて斜めに崩れていました。

まるで、木と祠が一体になっているようです。

崩れかけた祠
崩れかけた祠

僕はその雰囲気が気に入ったので、ここで描くことにしました。

時刻は午前11時頃です。

この山頂にはほとんど人が来ないため、とても静かな場所でした。
下の広場では、遠足で来ていた小学生たちが遊んでいましたが、ここまでは声が通りません。

途中経過
途中経過

午後になって日が陰ってくると、徐々に寒くなってきました。
秋は日が暮れるのも早いので、少しペースアップして描きます。

絵は午後4時頃に完成しました。

完成した作品
完成した作品

周りが暗かったので、普段よりも重厚なタッチになりました。
ただ、もっと明るい(抜ける)部分を作っても良かったと思います。

風景と絵
風景と絵

僕は絵の写真を撮ると、スケッチ用具を片付けて、暗くなる前に戻ります。

日が落ちる前に
日が落ちる前に

化粧坂(けわいざか)の急斜面を下り、鎌倉駅まで戻りました。

Keisuke

地元の自然公園で絵を描きました

十月の下旬に、地元の自然公園で二点の絵を描いてきました。

公園内も、すっかり秋の装いです。

コスモス
コスモス
刈り終えた後の田んぼ
刈り終えた後の田んぼ
ススキ
ススキ

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一点目は、公園内にある池で描きました。

公園内の池
公園内の池

この池にはカワセミを始め、いろいろな鳥が現れる撮影スポットです。
自ずと一眼レフと三脚を持ったカメラマンたちも集まります。

僕は彼らの邪魔にならない場所で(もしかしたら邪魔だったかもしれませんが…)荷物を広げてイーゼルを立て、11時頃から描き始めました。

カワセミに会えることを、少しだけ期待しながら。

まだ紅葉の時期としては早かったのですが、それでも秋になると木々の色が違って見えてきます。

以前は、点描を使った細かいタッチで描いていたのですが、最近はあまりそういう描き方はしていません。

どちらかというと、厚塗りのタッチに近いです。

筆の運びはわりかし適当なのに、離れてみるとそれらしく見えるような描き方を目指しています。

目標はモネを始めとした印象派のタッチですね。

途中経過
途中経過

描いていると、池の中の木に小さな一羽の青い鳥がやってきて、高い声でさえずり始めました。

あっ…カワセミだ!

多分、本物を見たのはこれが初めてです。
思ったよりも小さく、肉眼ではなかなか確認できないほどでした。

僕の近くにいたカメラマンたちもにわかに色めき立って、その姿をカメラに収めていました。

カワセミ
カワセミ

せっかくなので、絵の中にカワセミの姿を描き入れました。

カワセミのアップ
カワセミのアップ

午後4時を過ぎると、日が陰って寒くなってきたので、これで完成ということにしました。

完成した絵
完成した絵

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二点目は、別の日に公園内にある古民家の近くで描きました。

軒下には、赤い唐辛子が乾燥のため干されていました。
僕はこれを描こうと思って、入り口にイーゼルを立てました。

すると、作業をしていたボランティアの人に注意されました。

「そこだと入る人の邪魔にならないですか?」

ただ、僕はどうしてもここで描きたかったのです。

そこで、青い作業着を着た若い女性の職員さんに尋ねてみると、OKを出してくれたので、僕は10時半頃から描き始めました。

赤い唐辛子
赤い唐辛子

でも、この日はあまり集中が続きませんでした。
天気が曇りで、寒かったせいでもありますね。

描いていると、いつの間にか大きな緑の昆虫が、古民家の柱に止まっていました。

これはキリギリス?それともウマオイでしょうか。

緑の昆虫
緑の昆虫

(あとで調べたら、これはキリギリスのようですが、その中にもいろいろな種類がいるようで、難しかったです…)

さっきの女性の職員さんは、気持ち悪くて触れない様子でした。

「こういう虫、無理なんですよ。飛ぶんじゃないかと思って」

さて、この古民家には、伝統的な遊び道具がいくつも置かれています。
竹とんぼ、竹ぽっくり、将棋盤、お手玉、メンコなど…。

僕は何気なく竹とんぼを手に取ると、練習を始めました。

竹とんぼ
竹とんぼ

最初はうまく飛ばせなかったのですが、だんだんコツをつかんでくると空高く飛ばせるようになりました。

左回りだと飛びますが、右回りだと全く飛びませんね。

そんなことをしながら描き進め、午後4時前にとりあえず完成しました。

赤い唐辛子をもっと目立たせたかったのですが、思ったよりも背景に溶け込んでしまって、狙ったような鮮やかさは出せませんでした。

また、もっと対象物を画面に大きく入れてもよかったと思います。

やっぱり、こういう深みのある絵を、透明水彩と白のガッシュで描くのは難しいのかな…。

完成した絵
完成した絵
絵と風景
絵と風景

この日は絵を描くよりも、竹とんぼを飛ばした方が楽しかったです(笑)

秋の空
秋の空

Keisuke

ハイキングコースでクヌギの絵を描きました

十月の下旬になりますが、地元のハイキングコースの近くで絵を描いてきました。

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この日の天気予報では、午前中は晴れで午後から雲が多くなるとのこと。
僕は少し急ぎ足で、ハイキングコースへと向かいました。

コスモス
コスモス
鉄塔
鉄塔

ハイキングコースの入り口に着くと、僕はコースから外れて細い土の道に入りました。

周囲には畑が広がっていて、農作業をしている人たちもいます。

道の途中の木陰にはベンチが置かれ、座ると横浜の街が一望できました。
遠くにはベイブリッジや鶴見つばさ橋、みなとみらいまで見えます。

横浜の海
横浜の海

以前に、僕はここのベンチに座り、「秋の小道」という絵を描いたこともあるのです。

(海の方向ではなく、畑と道を描きました)

ベンチに座って
ベンチに座って
秋の小道
秋の小道

その先は行き止まりで、少し広いスペースになっています。
通る人もいないので、ここなら荷物を広げられそうです。

僕はここにイーゼルを立て、午前11時頃から描き始めました。

途中経過
途中経過

今回は、ベンチの近くに立っている、一本の木を中心にして描こうと思いました。

僕はこの木の名前を知らなかったのですが、あとで調べてみると、これはクヌギの木のようです。

ぎざぎざの入った細長い形の葉っぱや、縦にひび割れが入った幹が特徴ですね。

クヌギの木の葉
クヌギの木の葉

最初は調子よく描き進めていたのですが、午後になると、予報通り雲が多くなってきました。

そして、風も強く寒い!

午後3時頃になると帰りたくなって、これで完成ということにしました。

完成した絵
完成した絵

うーん、これからは防寒対策もしないといけないようです。
(ぺらぺらのジャンパーでは駄目だな…)

Keisuke