YAMATE美術セミナーで、毎年この時期に行われる「新春将棋大会」に参加しました。
(前回の記事はこちらです)
この日のために、僕は電車の中で詰め将棋を解いていたのです。
去年よりも強くなったかな?という自信が少しだけありました。
今年は四回目で、14名の人が参加。
その中には、今回の大会のために初めてアトリエを訪れたという人が3名いました。
大会はトーナメント方式で、くじ引きで対戦相手が決まります。
僕の一回戦の相手は、初めてアトリエに訪れたという若い男性のSさん。
うむむ・・・猛者の匂いがぷんぷんします。
最初、僕は四間飛車(振り飛車という作戦の一つ)で行こうと思ったのですが、
僕が飛車を振るより先に、相手が飛車を振ってきました。
こうされると、どうしていいかわかりません(笑)
仕方なく居飛車で戦うことにしましたが、序盤早々不利な展開です。
その後はほとんど攻め込むことすらできず、
僕の王様はあっさりと討ち取られてしまいました。
つ、強い・・・!
Sさんからは、開戦時の僕の王の位置が悪かったことと、
飛車を打ち下ろす場所が良くなかったことを教えてもらいました。
敗者復活戦に回った僕は、小学二年生のH君と対戦することに。
彼も初めてアトリエに来た子のようです(八王子からだとか!)
H君に声をかけようとしたところ、彼は一回戦で負けたことがショックだったらしく、
両親の側で泣き出してしまいました。
僕「僕だって負けると悔しいよ」
お父さん「うん、誰だってそうだ」
H君「・・・」
僕「じゃあ、なぞなぞを出しましょう。
『ドラキュラが青い血を飲みました。なんと言ったでしょうか?』」
お母さん「あ、わかりました」
お父さん「え、何それ?」
お母さん「『ああ、おいちい(青い血)』ですね」
僕「正解です!」
H君「・・・」
僕は少しでも笑わせようとしたのですが、H君には全然受けていませんでした・・・。
それでも時間が経つと彼の気持ちが落ち着いたのか、
自ら将棋盤の前に向かうと、振り駒をしてくれました。
僕の先手番で対局開始です。
H君はしっかりとした手つきで、びしびしと指してきました。
僕は負けじと四間飛車で対抗したのですが、肝心なところで龍をタダで取られ、
攻める駒がほとんどなくなってしまいます。
さらに彼は龍を躊躇なく切ってきて、僕の美濃囲いはあっけなく崩壊。
最後は角で王手をされ、負けてしまいました。
H君のお父さんは「相手はわざと負けてくれたんだよ」と彼に冗談っぽく言いましたが、
そんなことをしたら彼のプライドが許さないでしょう。
僕は真剣に指して敗れたのです。
(でも、やはりどこかに甘さがあったのかもしれません)
トーナメントから脱落した僕は、優勝とは関係ないところで二局指しました。
相手はアトリエ講師Tさんの父親と、去年の決勝で対局したK君のお父さんです。
結果は二連勝。
特にK君のお父さんとは、一年越しのリベンジを果たすことができました!
トーナメントの決勝戦は、やはりアトリエ外からの二人の対局になりました。
白熱した戦いが続いていましたが、結果は年上のMさんの勝利。
優勝賞品はありませんが、参加者から拍手が送られました。
今年は早々と負けてしまいましたが、それでも楽しかったです。
やはり普段から道場で指していたり、本格的に勉強していたりする人には敵わないなぁ・・・。
Keisuke
(2019.2.1に写真追加、一部文章修正)