最後のファッションイラストの授業

先日、セツで最後のファッションイラストの授業が行われました。

お題はクリスチャン・ディオール

まずは、エスキースと呼ばれる下絵を描きます。

モデルさんがこのブランドの服を着てポーズを取り、生徒たちはその姿をデッサンします。

それを基に、後日ファッションイラストを仕上げるという内容です。

ところが、そのとき僕は体調が悪く…というか、精神的にかなり追い込まれていて、エスキースのときに休んでしまったのです。

うーん、どうしよう…。

悩んだ僕は、一日前になって、この顛末を漫画にすることにしました。
それではどうぞ。

描いた作品(クリックで拡大)
描いた作品(クリックで拡大)

無理やりひねり出した作品で、二度同じ手は通用しないでしょう(笑)

そもそも、ファッションイラストではありませんし。

自分でもどうかと思う内容ですが、これ以上描きようがないので、この作品を出すことにしました。

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さて、合評当日。

アトリエに入ると、生徒たちは壁に持参した作品を貼り付けていました。
お洒落なイラストが多く、僕の作品は完全に場違いです。

僕は目立たないように部屋の隅に作品を貼り、ドキドキしながら合評を待ちました。

今回、講評してくださったのは、今までにお会いしたことないA先生。
いやでも緊張してしまいます。

先生は、びしびしと生徒たちの作品の評価を付けていきました。
ときには辛口の評価も飛び出します。

そして、ついに僕の番になりました。

「さっき読んだけど、面白いね。何も言うことはありません。うん、A!」

酷評されることも覚悟していたので、それを聞いた僕は耳を疑いました。
まあ、本当にこれで良かったのかと思いつつも、ほっとしましたが…。

そのあと、僕の作品の周りに生徒たちが集まり、なぜか大ウケになっていました。

僕はウケようとか笑わせようとか、そんな風には思っていませんでした。
ただ、そのまま思ったことを漫画にして描いただけです。

それでも周りの人が面白いと思ってくれるなら…ひょっとしたら、僕の進む道はこちらかもしれませんね。

Keisuke

アトリエ展!(2017)

先日、日曜日の午後に、YAMATE美術セミナーのアトリエ展に行ってきました。

アトリエの入り口
アトリエの入り口

今回展示したのは、アトリエの庭の八重桜を描いた大きな絵が一点、はがきサイズの小さな絵が三点、それに風景画をまとめた作品ファイルです。

玄関を入ると、一階の壁には子供たちの絵が貼られていました。
自由な絵は見ていて飽きません。

子供たちの絵
子供たちの絵
ロビー
ロビー

二階は大人たちの絵が中心です。

大人たちの絵
大人たちの絵

僕の八重桜の絵は、階段を登った先に飾られていました。
M先生によると、この絵は評判が良かったのだとか。

八重桜の絵
八重桜の絵

小さな絵や作品ファイルは棚の上に置かれており、以前、教室に持ち込んだスペインの旅行記まで、その隣に置かれていました。

小作品
小作品

飾り付けの日に僕は行けなかったので、どんな様子か気になっていましたが、とても綺麗に展示して頂きました。

ありがとうございます。

そのうち子供による紙芝居が上映されました。

不思議な種をめぐるファンタジーの話です。
内容もしっかりしていたし、面白かったです。

また、庭ではフラッグ作りのワークショップが行われていました。
基本的に子供向けですが、大人でも参加可能です。

ワークショップ
ワークショップ

僕も一枚描くことにしました。
布にべたべたと直接絵の具で塗っていきます。

完成したのは、自分でもよくわからない絵。
一応、日本の国旗がモチーフのおばけでしょうか。

完成したフラッグ
完成したフラッグ

それから、数人で囲んでTさんの絵を見せて頂いたり(すごく良かった!)、漫画を描いたりしていると、あっという間に終了の時間になりました。

漫画・ポテチくん
漫画・ポテチくん
漫画・ロボットと博士
漫画・ロボットと博士

その後はみんなで打ち上げです。
僕もちゃっかり参加しました。

参加者の一人は、カホンと呼ばれるペルー発祥の打楽器を持参していて、
僕も叩かせてもらいました。

音楽もいいですね。

カホン
カホン

とても楽しかったです。
今回、全くお手伝いできなかったのですが、またいずれ!

おまけ
おまけ

Keisuke

卒業審査!

いよいよ、僕は4月でセツを卒業になります。

その前に、3月末にアトリエで卒業審査が行われました。

対象となるのは2Q~4Q(入学して1年~2年)の生徒たちで、今までセツで習ってきたことの集大成を見せる、という名目です。

それに合格すれば晴れて卒業が認められます。
(でも、落ちても卒業はできるという話を聞きましたが…)

僕はこの日のために、去年の12月から今年の3月の間に描いた風景画を10点と、最近、授業で描いた2点の人物水彩画を持っていきました。

いつもの合評のときのようにアトリエ内の壁に貼り出します。

今回は卒業生が多いため、2つのアトリエを使っても全ての作品を貼りきれず、結局、3回にわけて合評が行われました。

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実は今まで、人物画については迷っていました。

というのも、見た通りに描くということから、なかなか脱却できなくて。

それが決して悪いわけではありませんが、セツでは評価の対象にならないのです。

(もちろん、良い評価を得るために絵を描いているわけではないですが)

どうしようか…と思いながら試行錯誤していたものの、なかなか形になりません。

自由に描けるクラスメイトたちがうらやましい!と思うときもありました。

ところが、最近になって急に抽象的な絵を描くことができたのです。
それはなぜか、僕自身でもうまく説明ができません。

ただ、思い当たる節があります。

それは人物水彩の授業の前日のこと。
僕は村上春樹の「騎士団長殺し」を読んでいました。

主人公は絵描きさんで、相変わらず訳がわからない話です。
それでも著者の小説にはすらすら読ませてしまう力があるので、気付いたら深夜になっていました。

読書中(あ、正しくは「格好」だった…)
読書中(あ、正しくは「格好」だった…)

読書中(あ、正しくは「格好」だった…)

次の日は寝不足気味。
しかも物語の世界に意識が引っ張られていたので、ぼーっとしながら絵を描いていました。

そして、完成した絵がこちらです。

うっすらと人物の輪郭が描かれていることがおわかりでしょうか。

人物水彩
人物水彩

自分でも良いのか悪いのかわからなかったのですが、とにかく、こんな絵ができるとは予想外でした。

合評は女性のM先生。

「え、これを木庭君が描いたの?今までとは全然違う。すごく良くなった!」

僕は初めて彼女から人物水彩でAの評価を頂きました。

実は、今まで他の先生からAを頂くことはあったのですが、彼女からは一度も頂いたことがなかったのです…。

評価が全てではないと思いつつも、やはり嬉しかったのは事実です。

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卒業審査の合評の話に戻します。

出した数は圧倒的に風景画のほうが多いのですが、多分、選ばれるのは人物画じゃないかな…という直感がありました。

審査をして頂いたのはH先生です。

「風景画も悪くないんだけど、人物画は新しい感じがするね。
 今回は人物の方を取ってみようか。それじゃ、この絵を合格にします」

僕のしては、やはり風景画のほうに力を入れていたので、少し複雑な心境でしたが…。

ともあれ、無事に合格することができました。
ひとまずほっとしています。

卒業作品展は、4月17日(月)から22日(土)までセツの校舎で開催されます。

時間は、17日から21日までは13:00~20:00、22日は10:00~18:00です。

どなたでも来訪が可能なので、ぜひご覧下さい。

額装しました
額装しました

Keisuke

「セツ・モードセミナー閉校を見送る展覧会」に参加します

もう一つお知らせです。

セツの校舎からほど近いコーヒー&ギャラリーゑいじうにて、「セツ・モードセミナー閉校を見送る展覧会」が開催されます。

ギャラリーの外観
ギャラリーの外観
展覧会のDM
展覧会のDM

期間は4/1(土)~4/23(日)、時間は11:00~19:00です(会期中無休)。

今年の4月でセツが閉校になるため、このような催しが行われます。
総勢100人以上が参加するそうです。

基本的には、メンバーはセツOBのイラストレーターたちですが、なぜか僕にも声をかけて頂いたので(在校生なのに…)、参加することにしました。

僕は4点の小さなスケッチを一つの額に入れて展示します。
全てセツの中庭で描いた植物画です。

展示する作品
展示する作品

こちらにはあまり在廊できませんが、初日にはセツの授業が終わったら顔を出してみようと思います。

こちらもよろしければぜひ!

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余談ですが、搬入のためにギャラリーを訪れた際に、Humming Beeというグループが展示を行っていました。

僕の出身校である、日本デザイン専門学校のOBたちで構成されています。

展示の様子
展示の様子

すでに展示期間は終わってしまいましたが、宣伝しておきます。

季節を彩る花の詩」という大人向けの塗り絵の出版記念です。
どの絵も色が綺麗で魅力的でしたね~。

Keisuke

「アトリエ展(2017)」開催のお知らせ

お知らせです。

今年も横浜の山手にあるYAMATE美術セミナーにて、「アトリエ展」が開催されます。

アトリエ展のDM
アトリエ展のDM

期間は3/31(金)~4/2(日)です。(時間はDMを確認してください)

僕は四六判半裁サイズの大きな作品を一点と、はがきサイズの小作品を三点展示します。

大きな作品
大きな作品
小作品
小作品

大きな作品は、ここのアトリエの前に咲いている八重桜です。
(それを描いたときの記事はこちら

小作品もアトリエの庭でスケッチしたものです。

今のところ、僕は金曜の午後と日曜日の午後には顔を出す予定です。
(ざっくりした時間ですみません…)

よろしければぜひ!

Keisuke