風景写生会2016・その1(野島公園)

セツでは、毎年6月の中旬に一週間ほど風景写生会が開かれます。
(去年の記事はこちらです)

この期間は校舎を飛び出し、外に出て絵を描くというもので、後日アトリエで描いた絵の合評会が行われます。

一応、先生からお勧めの場所を指定されますが、別に描くのはどこでも構いません。

今回、お勧めの場所として指定されたのは、横浜の金沢漁港野島公園、そして海の公園です。

生徒の中では、千葉の大原漁港に行こうと考えている人もいました。

ここは長沢節先生が特に好んだ場所で、よく絵を描いていたと聞きます。
先生が自転車に乗っているときに転倒し、亡くなったのもこの場所です。

ですが、僕は横浜に住んでいて、そこまで行く気が起きませんでした。
おとなしく、横浜近辺で描くことにします。

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風景写生会の一日目は、金沢漁港で描くことにしました。

今回、学校が漁港側に対して特別に許可を取っていましたが、普段は一般人が立ち入り禁止の場所です。

そのため、こういう機会でないとなかなか描けません。

新杉田駅からシーサイドラインに乗ります。
この電車に乗ったのは、小学生の遠足以来でしょうか。

昔よりも、ずいぶん駅が綺麗になりましたね~。

下のキャラクターは、シーサイドラインのマスコットで、「キラキラ☆シーたん」というそうです。

キラキラ☆シーたん
キラキラ☆シーたん

野島公園駅で降り、漁港へと向かいます。
駅から漁港までの道に沿って、タチアオイの花が綺麗に咲いていました。

野島公園駅
野島公園駅
タチアオイの花
タチアオイの花

午前9時半頃に金沢漁港に着きました。
思っていたよりも小さな港です。

金沢漁港
金沢漁港

そこでは数名の早起きのセツの生徒たちが、すでに描き始めていました。

しかし、僕の感想は「なんかいまいち…」でした。
なぜなら、ごちゃごちゃとした人工物ばかりだからです。

しばらくうろうろしましたが、ここぞという場所が決められません。
結局、ここで描くのをあきらめ、近くの野島公園に向かいました。

野島公園は「野島」という島にある公園です。

海抜57メートルの野島山を中心に、展望台、バーベキュー場、キャンプ場、野球場などの施設があります。

また、2009年には伊藤博文の別邸が創建時の姿に復元されました。

伊藤博文の別邸
伊藤博文の別邸

別邸の裏手にある入り口の木の門をくぐると、奥にはボタン園がありました。

ボタンはこれからなのか、もう終わっているのかわかりませんが、花は咲いていませんでした。

木の門
木の門

ここは自然が多く、別邸の木の門と茅葺き屋根がいい感じです。
僕はここで描くことにして、イーゼルを立ててスケッチ用具を広げました。

時刻は午前11時頃です。

描いた場所
描いた場所

いつものように、点描でちまちまと描いていきます。
海のそばなので、ときどき潮の香りが漂ってきました。

海を挟んだ向こう側には、八景島があります。
浜辺では潮干狩りをしている人たちがいました。

八景島と潮干狩りをする人たち
八景島と潮干狩りをする人たち

描き始めたときは日陰でしたが、描いているうちに日向になってしまいました。
そして、ものすごく暑い!

途中経過
途中経過

セツの生徒が途中で一人来ましたが、ここはあまり人気がないのか、それ以外には生徒を見かけませんでした。

途中で別邸の中を覗いてみました。
建物自体は割と普通の日本家屋でしたが、とても落ち着ける場所でした。

別邸の中から
別邸の中から

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そんなことをしながら描き進め、ボタン園が閉園するぎりぎりの、午後4時半頃に完成しました。

木のうっそうとした感じが出せたかな、と思います。

完成したスケッチ
完成したスケッチ

最後に、またシーサイドラインで帰りました~。

Keisuke

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