11月10日(土)に、丹沢に登山に行ってきました。
今回、僕が登ったのは塔ノ岳(とうのだけ)という山です。
頂上の標高は1491メートル。
天気が良ければ、富士山や南アルプスまで望むことができます。
この山には何度か登ったことがあります。
最後が4年前になるので、久しぶりの登山ですね。
幾つかルートはあるのですが、僕は丹沢表尾根を歩くことにしました。
二ノ塔(にのとう)、三ノ塔(さんのとう)、烏尾山(からすおやま)、新大日(しんだいにち)といった山を経由し、塔ノ岳の頂上を目指す道です。
行程は長く、数カ所の鎖場もあるのですが、とても見晴らしが良いので気に入っているのです。
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さて、当日は秦野駅からバスに乗り、蓑毛(みのげ)停留所で降ります。
準備体操をして、お寺にお参りしてから、いざ出発!
ちなみに、いつも山に登るときはジャージ姿です(笑)
前日に降っていた雨は上がり、とても清々しい空気でした。
木々の葉が綺麗に色づいていて、朝日に輝いています。
ここを歩くだけでも、「ああ、来て良かった」と思いました。
歩き始めてから一時間ほどで、ヤビツ峠に到着しました。
塔ノ岳の登山口まで、しばらく車道を歩きます。
登山口からは、急な登りが始まりました。
周囲には杉林が広がっています。
しばらく歩くと、僕の前に15人ほどのグループの登山客たちが。
僕の姿を見た彼らのガイドは、グループ全体に声をかけました。
「すみませーん、後ろの人を通してください!」
彼らは左に寄って、僕の通る道を空けてくれました。
「あ、すみません…ありがとうございます…すみません…」
僕は一人ずつ彼らに挨拶しながら、待たせるのも悪いので一気に抜き去ります。
ぜーはー、ぜーはー。
す、少しペースを上げすぎた…。
この辺りは勾配がきつく、すぐに息が切れてしまうのです。
11月にしては暖かく、すぐに汗もかいてしまいました。
ペースを落としてしばらく歩くと、少し開けた場所に出ました。
振り返ると、雲の中に大山が見えます。
草で覆われた二ノ塔を過ぎ、三ノ塔を目指します。
道中、小学生の集団が、向こう側からやってきました。
彼らは膝の高さまである岩場をすいすいと登っていきます。
大人でも登るのが大変なのに…。
昼前に三ノ塔に到着。
ここはとても眺望が良いことで知られています。
ですが、この日は雲に覆われて遠くまで見渡せませんでした。
富士山が頭だけ見えていましたね。
ここからは一旦下り道になります。
烏尾山でお昼ご飯を食べました。
ここからは幾つかの鎖場があるので、気を引き締めないといけません。
最も長い鎖場の前には、登山客の渋滞が起きていました。
前の人が降りきってしまわないと、次の人が降りられないからです。
ようやく僕の番になったので、そろそろと降りていきます。
前日の雨で足場が滑るので、気をつけながら…。
新大日を過ぎた頃から霧がかかってきました。
この辺りは標高が1300メートルを超えていて、肌寒く感じます。
周囲の木々はすでに葉を散らしていました。
そして最後の坂を登り、ついに塔ノ岳の頂上に到着しました。
周囲は真っ白で何も見えません。残念!
頂上には、別のルートから登ってきたであろう登山客がたくさんいました。
僕は頂上にある山小屋の「尊仏山荘」に立ち寄りました。
中はストーブが効いていて暖かかったです。
そこで甘酒を頼みました。
一杯400円と高めですが、とてもおいしいのですよ…。
ところで、4年前にここを訪れたときは、猫が住み着いていたはずです。
姿が見えなかったので、僕はカウンターのおばちゃんに尋ねました。
「もういなくなっちゃったんですよ。二年前くらいにね」と、おばちゃん。
そうだったのか…うーん、寂しいです。
あとで調べたら、新聞記事になっていました。
朝日新聞デジタル:癒やしの猫 山に眠る
室内で十分に暖まってから、山荘を出て帰路につきました。
塔ノ岳から下のバス停までは、「大倉尾根」を通ると最も近道なのですが、混雑しています。
そのため、僕はその隣の「小丸尾根」を通ることにしました。
小丸尾根の入り口には「遭難にご注意!」と書かれた看板が。
僕は心配になりましたが、以前に歩いたことがあるので大丈夫でしょう。
杉林の中の急坂を下ります。
周囲にはほとんど人がいませんでしたが、たまにちらほらとグループで下山している人たちがいました。
僕が追い抜くために声をかけると、彼らはびっくりしていたようでした。
後ろから人が来るとは思わなかったのでしょうね。
下り坂では、慌てて足をドスンと地面に下ろすと膝に負担が掛かります。
なるべくふわっと下ろすようにしました。
とはいえ、日が陰ってきたので、ゆっくりしてはいられません。
「秋の日はつるべ落とし」と言われるように、あっという間に暗くなってしまうのです。
尾根を下りきり、長い林道を歩いて、ようやく人里まで降りてきました。
長い距離を歩いて、かなり足が痛いです。
でも、ここまで来れば一安心。
大倉バス停から渋沢駅までバスに乗って帰りました。
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翌日には筋肉痛になってしまいました。
普段、遺跡発掘の仕事をしているので、体力的には問題ないかなと思っていたのですが…。
使う筋肉が違っていたようですね。
Keisuke