5月の下旬のことなりますが、セツの中庭に咲いていたバラの花を描きました。
このバラはセツの校舎から中庭に出たところに植えられており、5月の中旬から下旬にかけて花を咲かせます。
以前に、セツハルのライブペイント(記事はこちら)で、このバラの木を描きました。
でも、いずれ花が咲いたときにも描いてみたいな…と思っていたのです。
僕は学校の事務所にいたMさんに許可を求めると、「校舎が開いているときなら描いていいよ」と言ってくれました。
でも、一人だけ違った行動を取ると、周りから注目されないだろうか…。
中庭で休憩する生徒もいるし、そこで空気を読まずに描くのはどうなのだろうか…。
僕はずいぶん悩みましたが、やっぱり描くことにしました。
来年はセツが閉校してしまうため、今しか描くことはできません。
また、「描きたい!」という気持ちを抑えてはいけないな、と思ったのです。
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当日は通常の授業を休み、いつもより少し早めに学校に来て、中庭にイーゼルを立てて描き始めました。
時刻は午後2時前です。
バラの花はすでに盛りを過ぎていましたが、まだ綺麗に残っていました。
花は白色に少しピンクがかかった色でしたが、白は目立たないため、ややピンク色を強くしてみました。
授業がコーヒーブレイクの時間になると、中庭にも人が集まってきます。
「お、なんだ木庭君。そんなところで描いとんのか?」
ベテランのYさんは、僕に声をかけてくれました。
「ええ、そうです」
「たくさんある花の中でも、特に見せたいものをしっかりと描き込むとええよ」
Yさんはタバコを吸いながら、アドバイスしてくれました。
また、N先生はちらっと見て「うん、いい」とだけ言うと、すぐに立ち去ってしまいました。
普段は一枚の絵に5~6時間ほど掛けるのですが、校舎の開館時間の都合上で、この日は4時間ほどしか掛けられませんでした。
でも、ある程度は納得のいくところまで描き込めたと思います。
生徒のDさんは完成した僕の絵を見て、勝手に「A!」と評価を付けてくれました。
そ…そうですか。
ともあれ、無事に絵が完成してよかったです~。
Keisuke