少し前になりますが、セツで裸体デッサンの授業がありました。
モデルさんはこの前のコスチュームデッサンのときよりも、少し高齢の(とはいえ美人さんの)女性でした。
裸体デッサンということで、モデルさんは何も身につけていません。
いわゆる、すっぽんぽんの状態です(笑)
僕は以前にも、何度か裸の女性のクロッキーを描いたことはあるのですが、
そう簡単に慣れるものではありません。
そのため、いつの間にかアトリエに裸になったモデルさんが現れていたときには、思わずびっくりしてしまいました。
あまりにも自然にそこにいたからです。
そんなモデルさんを見て、「男性の諸君は興奮しないのか?」と、思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
いざ描き始めると、そういった意識はどこかに吹き飛んでしまうからです。
この意識の変化は文章で表現するのが難しいのですが、モデルさんがポーズを取ると、一人の「裸の女性」というよりも、動かない「モノ」を見ているという感じが近いのかな、と思います。
また、制限時間が10分しかなく、どうにか形のバランスを取ろうとして四苦八苦しているので、そういったよこしまな意識が入ってくる隙がありません(笑)
裸体デッサンは、コスチュームデッサンよりも体のバランスをとるのが難しいです。
比率が狂っているときには、すぐにそれがモロにわかるので、少し描いては描き直し…ということばかり続けていました。
あまり満足のいく出来にはならなかったです。
とはいえ、あまり頻繁に描き直すべきではなかったのかもしれません。
一度描き直すと、最初に描いた「線の勢い」が死んでしまうからです。
もっとデッサンが上達して、一発で線が決まればいいのですが。
ちなみに、モデルさんは裸でしたが、頭に花飾りを付け、ハイヒールを履き、肩や二の腕にタトゥーを入れていたので、裸であってもお洒落だなーと思いました。
タトゥーは本当に体に彫っているのか、それともシールなのか気になるところです。
Keisuke