先日、セツで最後のファッションイラストの授業が行われました。
お題はクリスチャン・ディオール。
まずは、エスキースと呼ばれる下絵を描きます。
モデルさんがこのブランドの服を着てポーズを取り、生徒たちはその姿をデッサンします。
それを基に、後日ファッションイラストを仕上げるという内容です。
ところが、そのとき僕は体調が悪く…というか、精神的にかなり追い込まれていて、エスキースのときに休んでしまったのです。
うーん、どうしよう…。
悩んだ僕は、一日前になって、この顛末を漫画にすることにしました。
それではどうぞ。
無理やりひねり出した作品で、二度同じ手は通用しないでしょう(笑)
そもそも、ファッションイラストではありませんし。
自分でもどうかと思う内容ですが、これ以上描きようがないので、この作品を出すことにしました。
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さて、合評当日。
アトリエに入ると、生徒たちは壁に持参した作品を貼り付けていました。
お洒落なイラストが多く、僕の作品は完全に場違いです。
僕は目立たないように部屋の隅に作品を貼り、ドキドキしながら合評を待ちました。
今回、講評してくださったのは、今までにお会いしたことないA先生。
いやでも緊張してしまいます。
先生は、びしびしと生徒たちの作品の評価を付けていきました。
ときには辛口の評価も飛び出します。
そして、ついに僕の番になりました。
「さっき読んだけど、面白いね。何も言うことはありません。うん、A!」
酷評されることも覚悟していたので、それを聞いた僕は耳を疑いました。
まあ、本当にこれで良かったのかと思いつつも、ほっとしましたが…。
そのあと、僕の作品の周りに生徒たちが集まり、なぜか大ウケになっていました。
僕はウケようとか笑わせようとか、そんな風には思っていませんでした。
ただ、そのまま思ったことを漫画にして描いただけです。
それでも周りの人が面白いと思ってくれるなら…ひょっとしたら、僕の進む道はこちらかもしれませんね。
Keisuke