引き続き、個展「きにわのにわ」を開催中です。
厳しいことも言われるかな…と心配して(ある程度は覚悟して)いたのですが、実際にはそういうことを言う人もおらず、皆さん優しいです。
「癒やされる」という声を聞いて、僕も嬉しく思います。
コメントを書いてくれる人にも感謝です。
意外と評判が良いのが、「きにわのにわ」というタイトル。
実は、このタイトルを考えたのは僕ではなく、職員のMさんでした。
「『きにわのにわ』ってタイトル、いいんじゃない?
絵のコンセプトとも合っているし」
「う~ん、そうですか…」
最初にそれを聞いたとき、僕はあまり乗り気ではありませんでした。
ですが、他にいいものが思いつかなかったので、最終的にはこれで行くことにしました。
半分ふざけたネーミングに聞こえるかもしれませんが、今では気に入っています。
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この個展の打診が来たのは、風景写生会が終わってからしばらく後のことでした。
僕を呼び止めたのは、写生会の講評をしてくれたH先生です。
「どう、個展をやってみない?」
「ぜひ、お願いします!」と、僕は二つ返事。
個展が決まると、周りからも「おめでとう!」と言われて、僕は一時的に舞い上がっていました。
7~8月に行った北海道でも、たくさん絵を描くことはできましたし。
ただ、その反動なのか、開催の一ヶ月前くらいからネガティブになってしまって、個展のことを考えたくない時期もあったのです。
そのときまでに絵はできていたので、あとは展示するだけだったのですが。
何がそんなに嫌だったのか、はっきりとは言えません。
批判的な意見が怖かったのかもしれないし、来てくれた人をがっかりさせたらどうしよう、と思っていたのかも。
ただ、そういう性格も含めて、絵に現れているんじゃないかな…と思います。
一時期、絵を描くのが辛くなって、しばらく学校を休んでいました。
開催の一週間前に、僕はある用件で学校に電話して、受付のDさん(とてもエネルギッシュな絵を描く人です)に、精神的に辛くなっていることを打ち明けました。
「気分転換に、学校に来るのもいいんじゃないですか?
一人で描いていると、煮詰まってしまうこともあるし」
Dさんはそうアドバイスをしてくれました。
そこで僕は久しぶりに学校に行き、悩みをクラスメイトに打ち明けました。
また、当時個展を開いていたEさんに話を聞いたところ、個展の前に辛くなったり落ち込んだりするのは、決して僕だけではないとのこと。
彼女も、何度も辞退しようかと考えていたそうです。
それを聞いた僕は少し楽になって、どうにか開催までこぎ着けられました。
今になっては、事前にもう少し宣伝してもよかったかなと思います。
特に「四谷デッサン会」では言っておくべきでした。
ただ、どうしても大勢の前で「個展を開催します!」と言えなかったのです。
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というわけで、10月8日(土)まで開催しています。
お時間とお暇のある方は、ぜひお立ち寄りください。
Keisuke