二日目は、鹿島神宮に行きました。
ここには去年の夏にも行きましたが(そのときの記事はこちら)、いろいろ描きたい場所がまだ残っていたため、もう一度行くことにしたのです。
天気予報では、午前中は晴れるものの、午後から曇りで夕方から小雨が降るとのこと。
なるべく早く描き始めて、早めに終わろうと思いました。
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鹿島臨海鉄道を利用して、鹿島神宮駅へと向かいます。
学生たちがたくさん乗り込む中(この日は平日でした)、僕も一緒に乗り込みました。
駅からレンガ造りの坂を上って、鹿島神宮へと向かいます。
その途中には、鹿島が出身地である塚原卜伝の銅像がありました。
しばらく歩くと、鹿島神宮の大鳥居が見えてきました。
(神宮の説明は、前回書いたのでパスします)
拝殿に「今日、いい絵が描けますように」とお参りをします。
一通り境内をぐるりと回ってから、また元の場所に戻ってきました。
今回描こうと思ったのは、境内の参道です。
ここには、樹齢何百年という巨大な杉の木が並んでいます。
およそ一週間前には、ここを使って流鏑馬が行われたのだとか。
参道は丁寧に職員によって掃除され、あまり落ち葉がありません。
僕は通行人の邪魔にならないように、参道の端に座りました。
ここからだと、赤い楼門が少しだけ見えます。
そこにスケッチ用具を広げ、朝の9時頃から描き始めました。
昨日描いたスケッチの色が弱かったため、今日は水彩の透明感を生かすのではなく、白い絵の具を混ぜて強い色をガンガン上から乗せてみました。
普段使わないような、黒に近い「セピア」という色も使っています。
明度差を作るため、あえて何も描かない余白の部分も残しました。
でも、実際に描いてみると難しかったです。
「下手をすると、作品が完成ではなくまだ途中に見えてしまうかも…」と思って、なかなか大胆に余白を残すことができません。
(セツでは、余白の残し方が本当に上手な生徒がいるのですよ…)
鹿島神宮は昨日以上に観光客が多かったため、必然的に僕の描いているところを見られてしまいます。
彼らは僕の絵を見て、「綺麗な色だね!」とか「下描きはしないんですか?」とか、口々に感想を言ってくれました。
僕は気恥ずかしかったのですが、別にそれほど気になりません。
ただ、絵だけじろじろ見て、無言で立ち去られるのにはどうにも慣れません。
僕はなるべく描くことに集中しようと思いました。
描き始めた頃は晴れていましたが、天気予報通り、午後から曇って薄暗くなってきました。
さらに気温も下がり、じっとしていると寒いほどです。
僕はリュックから上着を取り出して羽織りました。
雨が降るといけないので、なるべく早く描き終えようとします。
決して、焦ってはいけませんが。
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午後2時半頃に、一通り画面全体を塗ることができました。
まだ粗い部分はありますが、とりあえずこれで完成ということにしておきます。
鹿島神宮駅まで歩き、午後3時20分発の電車に乗ります。
最寄り駅から鹿島の家までの帰り道に小雨が降ったので、折りたたみ傘を広げて歩きました。
夕食は、昨日に引き続き父親が作ってくれました。
豚のしゃぶしゃぶとサヤエンドウの卵とじ。
おいしかったです。
三日目に続く!
Keisuke