先日、新宿で行われている四谷デッサン会に参加してきました。
セツが秋休みの間に少しでも描いていないと、授業が再開したときに描けなくなっているかもしれない、という危機感があったからです。
この四谷デッサン会の話は以前からセツでも聞いていたのですが、授業があるときはなかなか参加する機会がありませんでした。
ですが、この日は東京に用事があったため、ついでに参加することにしてみました。
どんな雰囲気なのか一度味わってみたかったことですし。
四谷デッサン会は、毎週土曜日の夜6時から9時まで、四谷ひろばと呼ばれる公共施設の一室で行われており、毎回数多くの参加者たちで賑わっています。
描きかたは、基本的にセツのコスチュームデッサンの授業と同じです。
モデルさんが部屋の中央に立ち、描く人がその周りを取り囲んで一周しながら構図を検討し、場所が決まったら描き始めます。
1ポーズ10分で、合計で12ポーズ描くことになります。
2ポーズ描いたら5分休憩、6ポーズ描いたら30分休憩を挟みます。
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当日は、参加する前に原宿と(これはまた後日書きます)新宿の世界堂に寄ったので、到着が夜6時ぎりぎりになってしまいました。
会場である四谷ひろばは、もともと廃校になった校舎を改装しているため、外観は学校そのものです。
部屋の中も、教室の一室のような雰囲気が残されています。
前方には黒板があり、床は板張りです。
部屋の中では、すでにたくさんの参加者たちが集まり、準備を整えて始まるのを待っていました。
その中には、夏休みの自主トレデッサンで出会ったTさんや、セツでお会いしている年長者のYさんの姿もありました。
また、普段はセツでモデルさんをしている男性もいました。
今日はモデルさんとしてではなく、デッサンを描きに来たようです。
彼らに挨拶してから、僕も準備を始めました。
すぐに開始の合図があり、参加者がモデルさんの周りを回って描き始めたので、急いで準備を整えて描き始めます。
モデルさんは女性の人で、ときどきセツにも来てくれる人です。
彼女はポーズがとても綺麗で、手足の先まで気を使っている印象を受けます。
なおかつ、ポーズ中は全く動くことがありません。
(あとで参加者のYさんは「彼女は一番のベテランだ」と言っていました)
ちなみに、僕は女性が横を向いたときの、お尻から足先にかけてのラインが好きです。
この部分を描くのは難しいですが、上手く描けたときは気持ちいいです。
(…と書くと、変な意味で捉えられてしまうかもしれませんが、やましい気持ちはありません…たぶん。)
最近は、「スッと入って、スッと抜けるような線を描く」ということを意識していますが、まだまだ難しいですね~。
部屋の前方にある黒板には、参加者が描いた絵が自主的に貼り出されます。
どんな絵を描いていたのか、一目瞭然でわかるようになっています。
一人ひとり、それぞれのタッチがあって個性豊かです。
鉛筆だけではなく、筆ペンや薄墨を使って描いている人もいました。
また、鉛筆で描かれたあとに、透明水彩で色が塗られている絵もあります。
僕も「上手く描けた!」と思ったものは、黒板に貼り出すことにしました。
そんなことをしているうちに、前半の6ポーズを描き終えて、30分の休憩時間になりました。
参加費の800円を払ったあと、下のロビーに行ってコンビニで買っていた夕食をとりました。
一人で食べていたので、少し寂しかったです。
食べ終えて部屋に戻ると、もうそこには参加者たちが集まっていて、彼らが参加する展覧会などの告知を行っていました。
それから、後半の6ポーズを描きます。
始まった当初は、参加者はセツの授業と同じくらいの人数だったのですが、徐々に人が増えて、最終的には部屋の中が一杯になってしまいました。
このデッサン会ではセツと同様に、必ずモデルさんの周りを一周回ってから描き始めることと言われています。
しかし、人数が多くなると、僕が一周しているうちに、良さそうな場所は他の人に取られてしまっていることが多いのですよね。
僕が優柔不断で、なかなか場所が決められないというのもありますが…。
う~ん、どうしたものか。
モデルさんが最後に着ていた服は、たくさんフリルが付いていたので、描くのがとても難しかったです。
終わった後に、モデルさんに「ブログに載せてもいいですか?」と聞いたところ、許可してくれたので、ここに載せておきます。
そのときに、描いた絵を「見せてもらえますか?」と言われたので、僕が見せると「綺麗に描けていますね!」と褒めてくれました。
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デッサン会が終わったあとは、あっという間に片づけが始まり、机や椅子が並べられて元の姿に戻りました。
ずいぶん手馴れたものです。
僕は初参加ということもあって、もたもたしてしまいました。
借りていた画板を返そうと思ったら、既に別の部屋にダンボールごと片付けられていた後でした。
そのため、わざわざ一枚だけ持って行き、片付けてもらいました…ごめんなさい。
これから一部の参加者は、飲み会に参加するそうです。
僕も顔見知りのTさんに飲みに誘われましたが、家が遠いので断ってしまいました。
また機会があればそのうちに!
Keisuke