先日、小田原の曽我梅林に行ってきました。
曽我梅林は、小田原の曽我地域に広がる梅林です。
別所、原、中河原の3つの梅林からなり、シーズン中には、約3万5千本の梅が一斉に咲き誇ります。
2月6日~3月6日の期間中には、小田原梅まつりというイベントも行われます。
流鏑馬(やぶさめ)や獅子舞の踊りなどが披露され、多くの人出で賑わうそうです。
僕は数年前に母親と来たことがあります。
「いずれまた来たいなぁ」と思っていたのですが、なかなか機会ができず…。
でも、この日はちょうど晴れていて暖かかったため、足を運ぶことにしました。
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東海道線に乗り、国府津(こうづ)駅で下車します。
ここからさっそく梅まつりの会場に向かってもいいのですが、せっかくなので会場までハイキングをすることにしました。
ハイキングコースに向かう途中には、菅原道真を祭る菅原神社があったので、まずはお参りをします。
境内には石碑が置かれ、菅原道真が太宰府に左遷されるときに詠んだ和歌が彫られています。
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
(こちらの石碑では「春を忘るな」になっていましたが…)
また、祭殿の手前には道真の使いである、撫で牛の像が置かれていました。
体の悪いところに触ってから、この牛を撫でると霊験があると言われています。
神社を過ぎると、ハイキングコースはミカン畑の中を通る急な坂になります。
う~ん、数年前に来たときには、こんなにきつかったかなぁ。
しばらく山に登っていないから、体力が落ちているのかも…。
それでも上の方まで登ってくると、かなり見晴らしが良くなってきます。
空気の乾燥した冬場は、箱根連山の向こうに富士山がくっきりと見えるそうなのですが、当日は霞がかかっていたため、ほとんど見えませんでした。
道の途中には無人販売所があり、大型の青島ミカンが5個100円で売られていたので、一袋買うことにしました。
リュックに入れると、急に重くなってしまいましたが…。
道の土手にはいろいろな花が咲いています。
すっかり春ですね。
オオイヌノフグリ、菜の花、スミレ、タンポポ、ホトケノザ、など…。
杉も茶色い雄花を付けて、全力で花粉を飛ばしています。
そんなに頑張らなくていいのに!
幸い僕は花粉症ではないのですが、一応予防としてマスクを着用していました。
(でも、途中でうっとうしくなって外してしまいましたが…)
しばらく歩くと梅の花が見えてきましたが、かなり散り始めていました。
この辺りでは、山の下よりも上の方が開花が早いのです。
一本松を過ぎて、展望の良い見晴台に向かいました。
しかし、どこかで道を間違えて、そのまま山を下ってしまいました。
仕方がないので、そのまま梅祭りの会場に向かいます。
山の下まで来ると、ここの梅はちょうど満開でした。
特にピンクのしだれ梅が綺麗でした。
また、早咲きの河津桜(間違っていたら指摘を!)もちょうど花を咲かせていました。
そして、人!人!人!
この日は晴天で暖かく、日曜日だったのですごい人出でした。
道の両側には屋台が出ています。
縁日で出されるような綿飴や、梅を加工した商品など、様々な食べ物が売られていました。
僕はここでスケッチをしようと思っていたのですが、これだけ人が多いと落ち着いて描けません。
というわけで、人混みから離れて下曽我駅のほうに向かいました。
駅周辺は畑になっており広々としています。
僕はどちらかというと、こちらの雰囲気の方が好きですね。
ここでは、以前に来たときにもスケッチしたことがあります。
(この絵は自分でも気に入っています)
駅でトイレを借りたあと、駅前の駄菓子屋に立ち寄っておこしを買いました。
店の奥には、ホンジャマカ石塚さんの「まいう~」と書かれたサインが置かれていました。
数年前にテレビの取材でこの店に来て、縁側でお茶を飲んだそうです。
それから、駅に行く途中で見つけた小学校の近くの梅林で、段差に腰掛けてスケッチをすることにしました。
学校では小学生のサッカーが行われていて、コーチが大声で指示を飛ばしています。
僕も小中学校でサッカーをしていたので、この感じはとても懐かしいです。
最初はミリペンで線画を描き始めましたが、途中で「ああ、しんどいなぁ」と感じてしまいました。
言い訳をすると、前日にセツで遅くまで描いていて、途中で眠くなったのです。
また、時間がなくなっため、予定を変更していきなり透明水彩で描くことにしました。
梅の花は白色だったのですが、描くのが難しかったので勝手に紅色に変えました。
まあ、そのくらいだったらいいよね!
結局、午後2時前から午後3時半頃まで描いていました。
でも、完成度としては以前に描いた方が上かもしれません。
帰りは下曽我駅まで歩こうと思いましたが、ちょうどいい時間にバスが来たのでそれに乗りました。
でも、国府津駅に行くつもりが、間違えて小田原駅行きのバスに乗ってしまったため、ずいぶん遠回りになってしまいましたが…。
それでも、存分に春を感じられた一日だったと思います。
Keisuke