セツ展・2017(その2)

前回の続きです。

僕はセツ展に向けて、人物画を1点と風景画を3点持っていくことにしました。
一度に持っていけないので、二日に分けて搬入です。

セツの一室のアトリエは、作品置き場になっていました。
そこには大量の絵が置かれ、この段階でも圧倒されてしまいます。

僕はそこで梱包を解き、職員の指示通り絵に名前とタイトルを付け、出品票と一緒に提出しました。

ところが、僕は額の裏に吊り下げ用の金具を付けたままでした。

他の作品を傷つけてしまうため、取り外すように言われましたが、ねじが馬鹿になっていて外すのに苦労しました。

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搬入の翌々日には、早くも入選者の発表が行われました。

ロビーには大きな紙が貼り出され、入選者の氏名と作品タイトルが公表されていました。

応募したのは150名程度で、入選したのが80名ほどだそうです。

発表の様子
発表の様子

ところが、僕の名前は何度探しても見当たりませんでした。

落 ち た !

最も可能性があると思っていたのは、Yさんを描いた絵でしたが、人物画が一点だけというのは厳しかったかもしれませんね…。

まあ、このような結果は事前に想定していました。

もともと風景画は選ばれにくいことを知っていたし、しかも写実的な表現となると入選は難しいと思います。

とはいえ、やはり多少はショックを受けました。

入選者に対して「うらやましい!」とも思ったりしましたが、それを言い出すときりがないので、やめておきます。

ですが、出したことは全く無駄だったとは思っていません。
むしろいい経験になったと思っています。

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というわけで、僕の絵は全て持ち帰ることになりました。
一度では無理なので、また二回に分けて搬出です。

その際に、女性職員のM先生と話をする機会がありました。

「木庭君(僕のこと)の絵は、一点だけ最終選考まで残っていたんですよ」

「えっ、どの絵ですか?」と、僕は驚きました。

「『秋の木漏れ日』っていうタイトルの絵です」

僕の風景画は早々と落とされたと思っていたので、その事実は意外でした。

「ただ、今回木庭君が出してくれたのは、全部秋の風景でしょう。
 セツ展は二月に開催されるから、時期が合わなかったんですよ」

なるほど…そこまで考えていませんでした。
次からは、開催時期まで頭に入れておかないといけませんね。

また、先生はYさんの絵を「ゴッホの『タンギー爺さん』みたい」と言ってくれました。
(後ろに浮世絵が並んでいる絵です)

この絵はYさん本人にも見せたかったのですが、彼は早々と帰ってしまったので、見せる機会がありませんでした…。

「今回は残念だったけれど、木庭君が好きな絵を描くのが一番いいですよ。
 結局、自分の描きたい絵があるというのは強いから」

M先生はそうフォローしてくれました。

「外で個展をやってみたらどうかしら。セツとはまた別の評価が得られるかもしれないし」

「そうですね。ありがとうございます」

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長くなってしまいましたが、これがセツ展に僕の絵が展示されない経緯です。

あまり無責任なことは言えませんが、おそらくセツ展には素晴らしい絵がたくさんあるはずです。

ぜひ足を運んでみてください。
そのうち、また個展も開いてみたいですね。

Keisuke

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