タイトル通り、2016年に個展を開催することが決まりました!
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開催場所・・・デザインフェスタギャラリー WEST 1-A
期間・・・2016年5月6日(金)~5月9日(月)
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(2016.1.14追記)今回の個展は、中止することにしました。
以下、当時に書いた文章です。
会場は、原宿にある「デザインフェスタギャラリー(以下、DFギャラリー)」です。
実は、僕は以前から個展を開きたいとずっと思っていたのですが、なかなかハードルが高く二の足を踏んでいたのです。
ですが、せっかくセツに通っているのだし、またとない機会だからと挑戦してみることにしました。
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さて、このDFギャラリーは、1998年に原宿にオープンしました。
もともと外国人向けのゲストハウスを改装したものなので、ギャラリー内はたくさんの部屋に分かれています。
原宿という立地もあって、普段から若いアーティストたちが集まっているため、いつ訪れても常に何かしらの展示が行われています。
また、このギャラリーの特徴の一つに、驚くほど安いということがあります。
最も安いWEST1-Aの部屋は、平日なら一日5400円(土日は一日7560円)で借りることができます。
僕が個展を開くと決めた理由の一つが、この安さなのですね。
実際に部屋を見てから決めてもよかったのですが、個展を開くことを考え始めると、わくわくして眠れなくなってしまいました。
そのため、web上で空いている日を探し、その場で仮の申し込みをしてしまうことにしました。
「鉄は熱いうちに打て」と、よく言われていることですし。
僕は最も安いWEST1-Aの部屋を、土日を2日を含んだ4日間借りることにしました。
その後に足を運んで、良さそうだったら本申し込みをしようと思っていたのです。
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というわけで、先日DFギャラリーに足を運んでみました。
四谷デッサン会に参加したのと同じ日のことです。
このギャラリーは、原宿の住宅地の一角にあります。
僕は原宿駅から表参道を経由して行きましたが、竹下通りを真っ直ぐ行くほうが、わかりやすいかもしれません。
曲がりくねった路地に入ると、大きなギャラリーが見えてきました。
入り口の道路に面したガレージのようなスペースでは、さっそく展示・販売が行われています。
このギャラリーは、GALLERY WESTとGALLERY EASTにわかれており、合計で21のスペースがあるとても大きな建物です。
その二つをつないでいる中央の建物には、カフェや鉄板焼きの施設もあります。
僕は入り口の裏手になっているGALLERY WESTに向かうと、受付のスタッフに事情を話し、WEST1-Aの部屋を見学させてもらいました。
当日は部屋で展示が行われていましたが、出展者の姿は見えません。
そのため、申し訳ないと思いつつも、じっくりと部屋を観察しました。
入り口を除くと全面が板張りになっており、説明では自由に釘を打って展示できるとのこと。
しかし、実際に見てみると、安いだけあって「う~ん、やはり狭いなぁ」と感じてしまいました。
部屋の中は三畳くらいのスペースでしょうか。
二人入ると、それだけで一杯になってしまうかもしれません。
また、窓が付いていないので、かなりの圧迫感があります。
さらに、web上の写真で見たときは綺麗に見えたのですが、実際に見てみると少し壁や床の汚れが目立ちます。
人が生活するには、はっきり言って狭すぎます。
もしかしたら、もともと倉庫として使われていたのかもしれません。
僕は「う~ん、どうしよう?」と悩みました。
この時なら、まだ仮申し込みの段階のため、キャンセルすることは可能だったのです。
もう一回り大きな部屋に変更しようか、とも考えました。
もちろん、大きな部屋になればなるほど、ギャラリー代もそれなりに掛かってしまいますが…。
僕はいったん部屋を出て、外の椅子に腰掛けて長い時間悩んでいましたが、結局このスペースで開催することにしました。
まずは一度やってみることが大事だ、と決めたからです。
最初は小さなところから始めて、徐々に大きなところに移動すればいいはずです。
というわけで、ギャラリー代を支払って本申し込みを済ませました。
方針は決まったので、あとは実行するだけです。
…と言っても、未だに「本当にここでよかったのかな?」という疑念は残っているのですが。
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さて、部屋が狭いので、今回の展示はコンセプトを絞り込む必要があります。
そのため、今回はストーリーとキャラクターをテーマにして、展示をしようと考えています。
また、先日応募した絵本の原画も展示する予定です。
僕は今、風景画を中心に描いているのですが、実は以前にシュールでヘンテコなキャラクターを描いていた時期があったのです。
僕自身はこれらの絵を気に入っていたのですが、人によってはかなり好き嫌いが分かれる上に、やはり風景画のほうが受けが良かったのですね。
決定的な出来事は、以前に某有名な背景を描くアニメスタジオに、面接のため訪れたときのことでした。
そこで、僕は社長に風景画を含めた作品を見せました。
しかし、彼は鉛筆で描いたキャラクターの絵を見た途端に、作品をボロクソに言ってきたのです。
まあ、背景を描くアニメスタジオに、キャラクターの絵を持っていった時点で、間違っていると言ってもいいのかもしれませんが…。
僕はこのときに「ああ、これはダメなんだ」と思って、ずっと長い間これらのキャラクターをお蔵入りにしていました。
でも、最近はキャラクターのほうから、僕が呼ばれているような気がするのです。
「なんで今までほっておいたんだ!ひどいじゃないか!」って。
そのきっかけは、セツに通い始めたということもあり、この前完成した絵本が僕の中でかなり気に入っているということもあり、最近見た長新太さんやフォロンの絵の影響もあるかもしれません。
というわけで、最近それらの絵を見返してみたのですが、「決して悪くはない、むしろ面白いんじゃないか?」と思うようになりました。
足りなかったのは技術的な面よりも、キャラクターに名前を与え、背景を描き、ストーリーを考えるという、命を吹き込む作業だったのかもしれません。
まだ個展の開催まで半年あります。
ですが、セツに入学してからあっという間に半年が経ってしまったように、これからの半年もすぐに経ってしまいそうな気がします。
鉛筆で描いたキャラクターの絵はたくさん手元にあるのですが、展示のためにはそれらにまず色を付けないといけません。
というわけで、これからの半年間はその作業が中心になると思います。
今回は、風景画は展示しないことにします。
それを期待していた人は、ごめんなさい!
(もし作品が間に合わなかった場合は、風景画でお茶を濁すかもしれませんが…)
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今は「このスペースに、自分だけの城を築くのです!」と、意気込んでいるのですが、その反面大きな不安もあります。
誰も来てくれない、ということなら平気です。
でも、せっかく遠くから足を運んできてくれたのに、その人を満足させられるだけの展示ができるのかなぁと思って。
また、グループ展は何度か開催したことがあるのですが、個展は初めてということで右も左もわかりません。
「ダイレクトメールって、どうやって作ればいいの?」という状態です。
でも、とりあえず見切り発車をしてみます。
…失敗してしまうかもしれませんが、それはそれでいい経験になるかなって。
僕が好きなイタリアのスザンナ・タマーロという女性の作家さんは、著書の中でこう書いていました。
「不安というものは、乗り越えるためにこそあるのではないかしら」
というわけで、頼りない僕ですがなんとかやってみようと思います。
このブログを読んでいる人は、過度な期待をせずに遠くから見守ってください。
Keisuke