今更ですがお正月の話

今更ですが、お正月の話をします。

かなり前のことになりますが、せっかく途中まで書いていたので、投稿することにしました。

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お正月には、母親の実家がある甲府に行ってきました。

父親の車で向かいます。
最近になり新しい高速道路ができたため、横浜から甲府まで、ぐっと近くなったのです。

甲府には以前よりも一時間早く、二時間あまりで着いてしまいました。

実家に向かう前に、お参りも兼ねて甲斐善光寺に寄りました。

このお寺は、戦国時代の川中島の戦いで武田信玄が長野に攻め入ったとき、戦火を恐れて安全な場所(甲府)にご本尊などを移動させたことが由来になっています。

(その後、ご本尊は元の長野の善光寺に戻っています)

甲斐善光寺
甲斐善光寺
境内の池
境内の池

境内を一通り見た後で、甲府の実家に向かいます。

ですが、家に着いたとき僕はびっくりしてしまいました。

なぜなら、テレビ番組のビフォーアフターよろしく、家には大きなリフォームがされていたからです。

壁は漆喰に似た塗料で塗られており、白く輝いています。
おんぼろな…と言っては失礼ですが、年期の入った家が見事に生まれ変わっていました。

話を聞くところによると、僕の母親の兄に当たるAおじさんが一人で全てやったのだとか。

Aおじさんはかなり前にブラジルに移住していたことがありましたが、今までに大工などの経験はなかったそうです。

ちょっと信じられない話ですね…。

中に入ると、トイレや洗面台も新調されています。
その様子をAおじさんは得意げに話してくれました。

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さて、当日に僕は絵の具と鉛筆、画用紙を一式持って行きました。

なぜなら、セツでは冬休み中に、人物のタブロー(大きな絵)を3枚描くという課題が出されたからです。

そのため、僕は祖母(僕の母親の母に当たる人です)をモデルにして絵を描くことにしました。

祖母は今年で92歳になるのですが、まだまだ元気な人です。

連絡は事前に済ませています。

僕たちが到着してすぐに、絵を描いてほしいとのこと。
さっそく椅子に座ってもらって、描き始めることにしました。

完成した下絵がこちらです。

祖母の下絵
祖母の下絵

僕は、あまり似ていないなと思っていたのですが、祖母は「絵の方がずっと若く見えるわねぇ」と、とても喜んでくれました。

それから、こたつを囲んでおせち料理をご馳走になりました。

すると、Aおじさんにも「俺の絵も描いてくれよ」とリクエストをもらったので、描くことにしました。

完成した下絵を見て、彼は「たいしたもんだね」と言ってくれました。

Aおじさんの下絵
Aおじさんの下絵

ちなみに、このときは作品ファイルと以前に描いた絵本も持ってきていたので、おせち料理を食べる傍ら、親戚の皆さんにも見せました。

どちらも評判が良くて、嬉しかったです。

そのあと、甲府の町を一人で散歩することにしました。
途中でスケッチした絵がこちらです。

甲府のスケッチ(1)
甲府のスケッチ(1)
甲府のスケッチ(2)
甲府のスケッチ(2)
甲府のスケッチ(3)
甲府のスケッチ(3)

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さて、このときに描いた下絵を元に、冬休みの課題のタブローを描くつもりでした。

しかし、どうしても描く気になれませんでした。

この他に、母親と父親の下絵も描いていたのですが、本番用の絵を描いているときに、どうしても精神的に苦しくなって、作業が続けられなかったのです。

母親の下絵
母親の下絵
父親の下絵
父親の下絵

もしかしたら、描いている最中に余計なプレッシャーを感じていたのかもしれません。

よく知っている人だからこそ、上手に描かなくては!と思っていたのかも…。

ただ、セツでは上手に描くことは求められていないんですね。
それよりも、むしろ自分のスタイルを確立することが重視されています。

結局、描いていても完成形が見えなかった、というのが原因かもしれません。
まあ、僕はもともとあまり人物画は得意ではない、というのもありますが…。

というわけで、冬休みの課題は一枚も出さないまま終わってしまいました。
せっかく描く時間が10日ほどあったのに…。

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しかもそれだけではなく、一月の下旬には静物水彩という授業もあったのですが、このときも描く気になれなかったのです。

一年に一度しか、描く機会はなかったんですけどね。

このときの、「タブロー描きたくない病」は、かなり重症だったかもしれません。

僕自身がどういう絵を描きたいのか、わからなくなってしまったのですね…。

まあ、今はそのトンネルを(多分)抜けているので、安心してくださいな。

Keisuke

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