先日、人物デッサンの自主練習がありました。
セツは夏休みに入っているので、授業ではないのですが、生徒たちが集まって自主的にデッサン会をしようという企画です。
しばらく描かないと、感覚を忘れてしまいますし。
会場は新宿の「生涯学習館」というところです。
建物内にはいくつかフロアがあり、そのうちの一つを貸し切って行われました。
スタートは午後1時からだったのですが、時間までに僕を含めて二人しか集まりませんでした。
会場がわかりにくく、迷ってしまう人が多かったようです。
時間を過ぎるとぼちぼちと人が集まり始めたので、1時半頃からようやくスタートしました。
内容はセツの授業でいつもやっているように、モデルが中央に立ち、その周りをデッサンする人たちが囲んで描くというものでした。
しかし、授業と違う点は、今回はモデルさんを呼んでいないことです。
そのため、参加者たちが順番にモデル役になってポーズを取りました。
僕は特別に何も用意しておらず、普段着のままだったのですが、わざわざこの日のためにスーツを持ってきた人もいました。
何枚か描いているうちに、僕がモデルになる番が回ってきました。
僕は小物が置かれている机から、うちわと麦わら帽子を借りて、部屋の中央にポーズを取りました。
普段の人物デッサンは10分なのですが、今回はモデルが素人ということで8分に短縮されていました。
それでも、左足に体重を掛けていたので、かなりきつかったです。
終わった後は足がプルプルとしてしまいました。
「モデルさんは、いつもこれだけ辛いことをやっているのか…」と、改めてその大変さが身にしみました。
最終的には、15人ほど集まったでしょうか。
1Q(入学してから半年までの生徒はそう呼ばれています)の生徒も、僕を含めて四人来ていましたが、残りは上級生たちです。
全部で12枚描いたあとは、前面のホワイトボードにみんなのデッサンが貼り出され、一人ずつ感想を言い合う講評会が行われました。
普段は人物デッサンの授業では、生徒同士見せあうことはあるものの、こういった講評会は行われないので新鮮に感じました。
上級生のデッサンを見ると、さすがに描き慣れている印象を受けます。
また、線が柔らかく、鉛筆の強弱や濃淡がはっきりしているデッサンが多いです。
僕は最初から最後まで同じような調子で描いているため、もっと強弱や濃淡をつけてもいいのかもしれない、と思いました。
最後に、一人の上級生から僕がモデルになったときに描かれた絵を貰いました。
「僕は他人からこんな風に見えていたんだ」と、少し気恥ずかしくなりましたが、とても嬉しかったです。
Keisuke