7月24日(日) 千歳→富良野(移動日)

さて、今日こそ富良野に向かうのだ!
僕はそう思いながら、朝食をとって出発の準備をします。

宿の中
宿の中

宿を出て、歩いて千歳駅へと向かいます。
青春18きっぷを使うのを忘れないように…。

千歳駅前
千歳駅前
駅の改札
駅の改札

8時24分発の電車に乗り込み、9時頃に白石駅に到着しました。

白石行きの電車
白石行きの電車
白石駅
白石駅

そこで乗り換えて、岩見沢駅を目指します。
今日も晴れて、良い天気です。

車内の荷物
車内の荷物

岩見沢駅のホームには、大きな馬の像が置かれています。
その周囲には、ボーイスカウトの格好をした少年たちが集まり、騒がしく話をしていました。

岩見沢駅の馬の像
岩見沢駅の馬の像

次の電車までは一時間待ちだったので、僕はホームで駅名表示の看板の絵を描きました。

岩見沢駅でスケッチ
岩見沢駅でスケッチ

ワンマン運転の一両の電車に乗り、旭川駅へと向かいます。
車窓からは、北海道らしい雄大な平野や大きな山脈が見えました。

車窓から
車窓から
大きな川を渡る
大きな川を渡る

電車内には「乗り鉄」「撮り鉄」と呼ばれる人たちがいました。
彼らはあらゆる路線を乗り、列車や駅舎の写真を撮ることに人一倍情熱を燃やしています。

彼らは電車が駅で数分待つたびに、ぞろぞろと降りていき、駅舎や通過する特急列車の写真を撮っていました。
せっかくなので、僕も彼らに倣って下車し、駅舎の写真を撮りました。

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電車は昼過ぎに旭川駅に到着しました。
改札を出たところには大型のショッピングモールがあり、多くの人で賑わっています。

駅の改札を出たところ
駅の改札を出たところ

僕はここでラーメンを食べました。

ラーメン
ラーメン

次に、帽子が欲しかったので、サービスカウンターで洋服店の場所を聞きました。
ですが、どれも値段が高くデザインもいまいちです。
結局、そこでは買いませんでした。

電車の時刻に間に合うように、富良野線のホームへと戻ります。
そこには、すでに二両編成の電車が到着していました。

富良野線の電車
富良野線の電車

中に乗り込むと、席は乗客で埋まっていました。
 
僕が驚かされたのは、車内の外国人観光客の多さです。
特に中国人が多く、彼らは母国語で何か話しています。
ここは本当に日本なのでしょうか。

僕は先頭車両の少し広くなったスペースに荷物を置きました。
しばらく待つと、電車は出発しました。

周囲には、広々とした畑が広がっています。

畑の中を走る
畑の中を走る

さて、富良野と一口で言っても、富良野市・上富良野町・中富良野町・南富良野町など、さまざまなエリアがあります。
僕が向かうのは、特にラベンダーが有名な中富良野町です。

中富良野駅で降り、構内でパンフレットを貰います。

中富良野駅
中富良野駅

それから、歩いて「ライダーハウスふくだめろん」に向かいました。

思ったよりも距離があり、日差しも強いので汗がだらだらと流れてきます。
途中で富良野川に架かる振縫橋(ふりぬいばし)を渡りました。

振縫橋を渡る
振縫橋を渡る
富良野川
富良野川

さらに歩くと、ようやく「ふくだめろん」の看板が見えてきました。
それに従って左折すると、メロンの販売所がありました。

メロンの直売所
メロンの直売所

ここでは、主にビニールハウスで収穫したメロンを直売しています。
店の前には木の椅子や机があり、ここで食べられるようになっているほか、発送も行っているそうです。
ライダーハウスは店に付随している格好です。

「すみません、ライダーハウスに泊まりたいのですが…」

僕がそう言うと、一人の店員の女性が案内してくれました。
宿泊場所は販売所の裏手にありました。

ライダーハウスの外観
ライダーハウスの外観

中は仕切りのない広い空間でした。
入って右側はテーブルが置かれた土間で、左側には畳が敷かれています。

ライダーハウスの中
ライダーハウスの中

トイレは離れた場所にあります。
おそらく汲み取り式ですが、中は綺麗で匂いもきつくありません。

「洗濯する場所はありますか?」と、僕は尋ねました。
「近場にはないんですよ。富良野駅まで行かないと。そこまで行けば、駅前にあるからすぐにわかるんですけど」
「そうなんですか…」

とりあえず、明日の分は大丈夫。
ですが、明後日は洗濯物を持って、富良野駅まで行く必要がありそうです。

「ところで、宿泊客はメロンを半玉サービスで食べられるんですよ」
「えっ、本当ですか」
「今にしますか?それとも後にしますか?」
「うーん…では、少し後にします」

僕は部屋に入り、閉め切られていた窓を全開にしました。
少し休んでから、メロンを頂くことにしました。

頂いたメロン
頂いたメロン

メロンは半分に切られて皿の上に置かれいていました。
オレンジ色の果肉はとても甘く、これが無料で食べられるとは信じられません。
銀座で食べたら数千円はする代物でしょう。

しかも宿泊料は500円と、申し訳ないほどです。

まだ時間は早かったので、宿から歩いて「ファーム富田」に向かいました。
歩いている途中で、十勝連峰がくっきりと見えました。

十勝連峰
十勝連峰

ファーム富田はラベンダー畑が有名で、富良野といえばまず訪れる場所でしょう。
ほぼ観光地化されており、ここで撮られた写真はパンフレットの表紙やポスターなどにも使われています。
入場は無料です。

園内の畑では、青紫色の絨毯のようにラベンダーが一面に広がっていました。
ちょうど見頃を迎えていて、花の甘い匂いも漂ってきます。

一面のラベンダー畑
一面のラベンダー畑
ラベンダーのアップ
ラベンダーのアップ

園内は観光客で混雑しており、先ほどの電車内と同様に、中国人の姿が目に付きました。

この農園には、ラベンダー以外にもさまざまな花が植えられています。

カスミソウと十勝連峰
カスミソウと十勝連峰
カスミソウのアップ
カスミソウのアップ
カリフォルニアポピー
カリフォルニアポピー

展望台から眺めると、「彩りの丘」と呼ばれる畑が一望できました。

展望台からの眺め
展望台からの眺め

紫・ピンク・白・緑…色とりどりの花が、地上に虹を作っているようです。
しかし、そこには「人工的な美しさ」も感じられます。
僕は自然の野草の方が好きですね。

一通り園内の写真を撮ってから、ライダーハウスに戻ります。

今日の宿泊者は、僕を含めて四人でした。
ライダーたちが多く、必然的にバイクの話が中心になります。
絵を描いていると言っても、なかなか話が噛み合わないのが残念です。

このライダーハウスには風呂やシャワーがないので、近くの温泉に向かいました。
歩きだと20分ほどです。
ホテル「ラ・テール」内の「万華の湯」で、郊外型の大きなスーパーの横に併設されています。

温泉の受付
温泉の受付

とても立派な施設で、サービスも行き届いていました。
受付でバスタオルのレンタルすらありましたが、入浴料は980円と高めでした。

中はとても広く、さまざまな湯船がありました。
メインの大きな湯船から、真っ白いお湯の湯船、泡の出る湯船、五右衛門風呂風の湯船まで。
ホームページによると露天風呂もあるそうですが、僕は入らなかったなぁ…。

窓は全面ガラス張りになっており、そこからの景色も綺麗です。
(さすがに、外からは見られない構造になっていましたが)

ただ、僕は体が綺麗になれば十分でした。
こんなに立派な施設でなくてもいいのです。
その分、もっと値段が安ければ、言うことなしだったのですが。

そのあと、僕は近くのレストランで夕食をとり、歩いて宿まで戻りました。

夕食
夕食
レストラン
レストラン

 

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