今日が出発日です。
僕は地元の駅の改札で、さっそく「青春18きっぷ」の一回目の分を使うつもりでした。
…が、いつもの癖でスイカで入場してしまいました。
電車に乗った後に気付きましたが、時すでに遅しです。
結局、この日は「青春18きっぷ」を使うのを諦めました。
上野駅で常磐線に乗り換えて、水戸駅へと向かいます。
今年は梅雨明けの時期が遅く、まだすっきりとした夏空は見られません。
湿度は高く、外は厚い雲が立ちこめています。
ときどき細かい雨が降り、窓ガラスを濡らしていました。
水戸駅で鹿島臨海鉄道に乗り換えます。
大洗駅で電車を降り、徒歩でフェリーターミナルに向かいます。
道がわかりにくかったため、途中で道路工事のおじさんに尋ねました。
荷物が重い!予想以上のしんどさです。
20分ほどでフェリーターミナルに到着し、ロビーで乗船の手続きを済ませました。
待合室の椅子に座り、一息つきます。
それから、北海道で泊まる予定のライダーハウスに予約の電話を入れました。
時間が余ったので、待合室にいる乗船客の姿を描きました。
実は大きな紙の他に、小さなスケッチブックと、固形状の透明水彩を持ってきていたのです。
そのうちに乗船のアナウンスがあり、僕はフェリーに乗り込みました。
船の名前は「さんふらわあ さっぽろ」です(今はリニューアルされているようですね)。
利用するのは、エコノミールームという最も安い部屋です。
中は大部屋で、利用者が雑魚寝をするようなスタイルです。
昔、自転車で北海道を回ったときにも乗ったことがあるので、ある程度なら勝手はわかっていました。
一人一人には幅が70センチほどのマットと、シーツが割り当てられていました。
まだハイシーズンではないため、部屋の中はそれほど混雑しておらず、それほど圧迫感はありません。
僕は部屋に荷物を置くと、さっそく風呂に入りました。
大きな窓からは、フェリーターミナルが一望できます。
風呂から上がり、部屋で休んでいると、フェリーが出発する午後6時半になりました。
これから19時間かけて苫小牧港まで向かいます。
窓越しにだんだん離れていく陸地の姿を見ながら、僕はこれからの旅行が楽しみでもあり、少し心細くなってもいました。
波はそれほど高くありませんが、それでも揺れて、少し気持ち悪くなってしまいました。
それから、僕はレストランに向かいました。
夕食はバイキング形式です。
朝食(または昼食)とセットになって2400円。
おいしかったけれど、高いんじゃないですかねぇ…。