6月14日(土) シェレメチボ(ロシア)~成田(飛行機移動)

 長いフライトを終えて、インチョン空港に到着。機内ではあまり良く眠れなかった。
空港に着いたら出たところで待ち合わせをしようと決めていたが、僕が出たところで待っていても、彼ら二人は全然見当たらなかった。
 そうしているうちに次の便が来てしまった。僕はみんなが歩く方向に行ったり戻ったりして彼らを探したけれど、見つけることができなかった。今更だけど、彼らの連絡先を聞いておくべきだったのかもしれない。いくら探しても見当たらなかったので、あきらめて自分ひとりで行動することにした。空港の係員にどうしたらいいか聞き、トランジットカウンターに進む。
 その後アシアナ航空会社のカウンターで、シェレメチボ空港のカウンターで渡された紙切れとチケットを交換した。女性の係員は日本語で対応してくれた。彼女に「荷物の半券を見せて」と言われたので、ウエストポーチから取り出して彼女に見せた。彼女はそれを見てどこかに電話していたが、どうやら便の番号が存在しないとのこと。半券を良く見てみると渡したのは行きのときのもので、肝心の帰りのときの半券はどこかになくしてしまっていた。
 僕は必死であちこち探したけれど見つからなかった。もしかしたらシェレメチボ空港のカウンターでばたばたしていたときに、なくしてしまったのかもしれない。そうしていると、彼女はまたどこかに電話してくれて、「これがあなたの荷物のナンバーよ」とメモを書いて渡してくれた。
 そのメモをなくさないようにしっかりとしまってから、搭乗ゲートに向かう。スタバに立ち寄ってサンドイッチの昼食をとり(1000円近くした)、搭乗ゲートの近くのロビーのソファで昼寝をする。起きるとそこには先ほどの二人の日本人がいた。彼らは出たところで僕を待っていてくれたけれど、全然見つからなかったようだ。
 彼らはトランジットに行かず、一度出国の手続きをしたそうだ。それで荷物が出てこないか確認していたところ、やっぱりSさんの荷物はそこで出てきてしまったらしい。僕の荷物はそこで出てこなかったみたいだけど。
 彼らは手続きをしながらいろいろな場所を探し「じゃあ最後ここしかないね」と思ってロビーに行ってみると、寝ていた僕を発見したらしい。Tさんは「やっぱり一人でカミーノを歩いている人は違うねぇ」と話していたけれど、全然そんなことはないってば、と思う。ともあれ無事に合流できて安心した。
 重要なものをなくすのは今までもたびたびあったので、多分今後もやってしまうんだろうなぁと思う。今回はたまたま上手くいったものの、常にそうだとは限らない。ドジッ娘と言えば聞こえはいいけれど、そういうレベルではないような気がする。
 その後成田行きのアシアナ航空の便に乗り込み、出発。成田までは2時間ほどのフライトだ。途中で機内食が出たが、お腹一杯だったので食べられなかった。
 17:00頃成田到着。スペインに比べると、ずいぶん太陽が傾く時間が早い様に感じられた。ようやく日本に帰って来ることができて安心する。ターンテーブルで僕の荷物が出てくるかどうか心配だったが、無事に出てきたので良かった。Tさんは箱に入った大量の荷物を輸入していた。
 その後二人の日本人とお別れ。Tさんは「二人で連絡を取り合って、今度店に遊びに来てね!」と言っていた。僕はユーロを日本円に両替して、レンタルしていた携帯を返却する。日本語が通じるというのはこんなに便利だと言うことをあらためて感じた。
 その後成田エクスプレスに乗り、帰宅。

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